1990-01-31 | 鄭在淑

「動く美術館」…期待に及ばず

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果川の国立現代美術館(館長・李慶成(イ・ギョンソン))の今年の展示計画が確定した。国際交流展4件、国内企画展4件、常設展示で構成される国立現代美術館の今年度事業計画は、文化部の新設を待ち望んできた美術関係者の期待を集めてきた。 しかし、ユーゴ現代美術展(3月28日~5月11日)、ヴィクトル・ヴァザルリ展(4月21日~6月10日)、英国工芸展(9月22日~10月21日)、第1回環太平洋現代美術展(10月17日~12月9日)で構成される国際交流展は、国立現代美術館が掲げた「水準の高い国際的展示会」には及ばないという評価だ。 国家機関として初の東欧との交流展という「ユーゴ現代美術展」は、政府が仕掛けた北方外交に国立美術館が付き添いをする印象が強い。『韓・ユーゴ間の国交樹立を記念する行事の一環』というこの展示には、ユーゴスラビアの現代美術作家50人余りの絵画・立体作品100点余りが披露される。来年9月にはわが国の作家50人余りの作品100点余りが、ユーゴのザグレブ現代美術館で展示される。 第1回環太平洋現代美術展は「太平洋沿岸国の文化的同質性の展望…21世紀の新たな指標の模索」など、やはり過去の政権から出てきた文句が展示誘致の理由として登場しており、参加国も日本の京都近代美術館、オーストラリアのニューサウスウェールズ美術館、カナダのバンクーバー美術館と韓国の国立現代美術館の4カ国に縮小されただけでなく、美術館同士の格が釣り合わない点も見える。 国内企画展としては、88ソウル五輪1周年記念行事として昨年9月から始まった「国際現代絵画地方巡回特別展」が大田(3月18~27日)、全州(4月1~10日)、晋州(4月14~23日)へと続く。昨年、部門別隔年制に行事方法が変わった「現代美術招待展」の90年展示が、洋画・彫刻の2部門展(8月2~31日)として開かれる。したがって継続するこの2つの展示を除けば、「金壽根(キム・スグン)遺作展」(11月2日~12月16日)、「韓国画新世代展」(6月1~30日)が残る。建築家の展示会としては初めてとなる故・金壽根氏の遺作展はそれなりに意義を見いだせるが、「韓国画新世代展」はこれまで数十回に及ぶ各種同人展や私設画廊の企画展で見慣れたものであり、後手に回った面がある。 もう一つ予定されていた「故人作家3人展」は、70・80年代に他界した洋画・韓国画・彫刻の長老作家、金煥基(キム・ファンギ)、朴生光(パク・センクァン)、金鍾瑛(キム・ジョンヨン)氏の作品世界を再照明するものだったが、「動く美術館」のための緊急予算支援で取り消された。文化部の初代長官に就任した李御寧(イ・オリョン)氏が「文化主義の新事業起こし」の一つとして発表した「動く美術館」をどのような形であれ実現するため、あらかじめ計画されていた展示一つが消えてしまったのである。年間常設展示には国立現代美術館の所蔵品880点余りが入れ替え展示されるが、頻繁に掛け替える新作が展示空間に比べ絶対的に不足している状況だ。 一方、これまで作家選定などの雑音で批判を受けてきた年間企画「今月の作家」展は、今年から廃止された。 展示課のある学芸研究士は『90年度の企画展示予算が2億8500万ウォン、作品購入費が6億5800万ウォンにしかならないうえ、「国立」であることに伴う各種の制約が美術館を政府の一行政部署に貶めている』と指摘した。〔鄭在淑(チョン・ジェスク)記者〕 [写真] ◇国立現代美術館の今年の展示計画は、年初に文化部長官が発表した「動く美術館」への緊急財政支援によりあらかじめ企画された展示が取り消されるなど、貧弱になると予想される。写真は展示される作品を設置中の第2展示室。