ミンセは一度、二度と歌を続けようと骨を折ってみたが、続けて失敗していた。 三度目に歌を続けようとしていたところだった。 『おい、くそっ、それが何だ? 何にもなってないじゃないか。歌一つまともに歌えないやつが特進なんて…畜生! やめろ、この野郎! 俺が歌うからやめろってんだ!』 またソン代理だった。ソン代理は酒の入ったグラスを持ち上げ、ドン、ドンとテーブルを叩きつけていた。そのはずみで酒が四方に飛び散った。 気まずくなったミンセがそっと席に座ってしまった。 ソン代理はミンセより4年ほど入社が早い人だった。昨年3月の定期昇進発表を指折り数えて待っていたが、いざ蓋を開けてみると課長昇進者の中に入っていなかったのだ。 よほど酔っていたためか、彼はすぐに自分が何を言ったのかさえ忘れてしまったようだった。いざミンセが席に座ると、焦点のぼやけた目で四方をきょろきょろ見回しながら立っているだけだった。その時チャングが立ち上がった。 『わしが一曲歌わせてもらいますけん。それでもよかろうが?』 何人かが拍手をした。 彼は自分の十八番である「カチューシャ」を歌い始めた。その時までもソン代理は立って周囲をきょろきょろ見回していた。 <…初恋の若様と過ごした夜が忘れられず、凍りついた心の中に焚き火をたいて、来る日ばかりを待っている哀れなカチューシャ、冷たい風はこの胸に……> ソン代理がチャングに飛びかかって胸倉をつかんだのは、チャングが歌をそこまで歌った時だった。体も支えられなかったソン代理が、縮んでいた蛙が跳ね上がるようにテーブルの向かい側にいるチャングへひょいと飛びつくように飛びかかり、胸倉をねじり上げて転がったのだ。 テーブルの上にあったつまみの皿がひっくり返り、酒のグラスがあちこち倒れて酒がこぼれた。女子社員たちは驚きのあまり悲鳴を上げ、ソファの後ろへ身を避けていた。 もしかするとチャングは、事がそうなる時を待っていたのかもしれなかった。 自分の胸倉をねじり上げた手を簡単に振りほどき、逆にソン代理の髪をつかんだ。それとともにソン代理はテーブルから床に転げ落ちた。 ソン代理の顔に血がにじんでいた。どこかが切れたか、鼻がつぶれたかしたようだった。 『こいつは酒を尻の穴で飲んで歩くんか? 口で飲んで歩くんか? どこに来て度胸を噛むんじゃ、噛むんじゃ……。』 チャングは他の者もかかりたければかかってこいと言わんばかりに、室長や次長を睨みつけた。 ミスター・オがソン代理のところへ駆け寄った。その時ミスター・クが再びチャングに飛びかかるとは誰も思わなかっただろう。最も酒に酔っているように見えたし、またそうするような場でもなかったのだ。
1990-04-30 | 李相文
燃える街 <107>
本文はAIによる機械翻訳です。見出しは原文(韓国語)のまま表示しています。正確な内容は原文をご確認ください。






