1990-07-31 | 文周鎌

農水畜産物の計量…いまだ尺貫法 地域・品目別に「千差万別」

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農水畜産物の取引では、いまだメートル法よりも尺貫法による取引単位が主に通用しているだけでなく、同じ取引単位でも品目や地域によって計量単位が異なって取引を混乱させ、これを悪用する業者までいるため、消費者が不便を感じたり被害を受けたりする場合が多い。 市中で最も多く使われる斤の場合、農水産部が牛肉・豚肉などを500gで取引するようにしているが、実際には精肉店では600g、400g、375gなど様々な形で取引されている。 農水産物の場合、果物・野菜などは1斤が400gだが、朝鮮人参は300gである。特に唐辛子の場合、青唐辛子・乾燥唐辛子・唐辛子粉の1斤のグラム数がそれぞれ異なり、地域によっても差がみられる。青唐辛子は405gが1斤、ソウルは乾燥唐辛子と唐辛子粉の1斤が600gだが、仁川は400gである。 政府はこうした混乱を防ぐため、1964年からメートル法を制定・施行した。しかし長年の取引慣行であった尺貫法の廃止に伴う不便を最小化するため、1斤を375gではなく400gと整数化して通用させるなどの補完策を設けたが、これがかえって混乱と不便を増幅させた格好となった。 例えば1斤を政府の推奨通り400gで売る場合も、1貫は3.75kgを適用しているため、消費者は物をより多く買いながら、おまけどころか損をしている。 貫も地域や品目によってばらばらだ。ソウルなど大部分の地域では牛肉などに貫という用語を使わず10斤という。しかし釜山・大邱などでは1貫で通る。 また米は普通1貫を3.75kgとみるが、一部の産地では4kgや4.5kgで取引されている。1俵の場合、産地では政府が定めた50kgでの取引はほとんどなく、80kgまたは60kgを基準としている。 米・大麦を除く大部分の穀物は小売店で従来の尺貫法により合・升・斗で使われているが、メートル法が混用されて一層複雑である。例えばアワは800g、豆は720g、ゴマは580gが1升である。 こうした計量容器はメートル法施行後、製作・販売が禁止されているが、依然として一般市場では広く通用している。 一方、生活必需品の斤・升のように尺貫法が勢いを振るっているのが不動産取引の坪である。敷地や建坪を㎡で表すのは公共用地やマンション分譲の際くらいで、一般的には売る時も買う時もほとんど坪を使っている。 このように政府がメートル法を単一流通単位と定めながらも、取引慣行のために尺貫法を補助単位として使わせたことが、かえって複雑で無秩序な新たな慣行を作ってしまった格好となった。 ソウル南大門市場で朝鮮人参・果物などを売る鄭仁浩(チョン・インホ)氏(27)は『品物をgで量り、また斤に換算しなければならない』としながら、『品目ごとに取引単位が違うので客が不信感を持つ場合が多く、我々も困っている』と訴えた。 一方、ソウル市は毎年1回定期的に不正計量器の検査および取り締まりを実施し、1989年にも1万1223業所を調査して不正計量器を使った420業所を摘発、告発および修理させる措置を取ったが、メートル法使用の有無についての調査は全くなかった。 ソウルYMCA消費者告発センターの朴仁礼(パク・インネ)幹事は『当局の行政取り締まりも必要だが、消費者も商人も皆がメートル法の計量で物を売買し、便利で合理的なメートル法を定着させなければならない』と指摘した。 [文周鎌記者]