最近のイラクによるクウェート侵攻により全世界的な関心がアラブ地域に集中しているなか、韓国国内でもアラブ世界を知ろうとする関心が高まり、アラブ関連の出版物に対する読者の反応が強まっている。 しかし国内にはこれまで、アラブの特性を紹介する宗教・哲学・社会・経済学分野を集中的に研究した理論書が出版されたことがほとんどなく、わずかにこれまで国内で翻訳紹介された数冊にすぎないアラブ現代文学書を通じて、その好奇心を満たしているとみられる。 こうしたアラブ文学への関心は、88年にエジプトの作家ナギーブ・マフフーズがノーベル文学賞を受けたのを契機にひとしきり高まったが、その後は第三世界文学の圏内にグループ編入され、関心の外に押し出されていた。 実際、アラブ文学は「千夜一夜物語」や「コーラン」という輝かしい伝統を持っていたが、18世紀末以来の西欧列強の侵入以後、今日に至るまで、ただ「周縁文学」の水準に転落してきた。 韓国の場合、ごく幼い頃からすでに「千夜一夜物語」あるいは「アラビアンナイト」を通じてアラブ文学の古典の一部にでも接してきたのは事実である。すなわち「千夜一夜物語」から抜粋して童話にまとめた「シンドバッドの冒険」「アラジンと魔法のランプ」、そして「アリババと40人の盗賊」などがまさにそれである。 しかし現代アラブ文学はほとんど国内に紹介されなかった。最も広く読まれた作品は、レバノン系の米国移住作家ハリール・ジブラーンが英語で発表した「予言者」「魂の冬」が韓国語に翻訳され、パレスチナの代表的作家ガッサーン・カナファーニーの「ハイファに戻って」(李浩哲・任軒永訳、太常文化社)、「太陽の中の人々」(閔暎・金鍾泌訳、創作と批評社)が英語からの重訳で翻訳紹介されてきた。また「パレスチナ民族詩集」(朴泰洵訳、実践文学社)も同様である。 したがって、初めてアラビア語の原語から国内で直接翻訳された作品は、1986年に紹介されたナギーブ・マフフーズの「泥棒と犬たち」(宋敬淑訳、志学社)である。 このように現代アラブ文学の国内紹介は不十分だが、今回のアラブ情勢の渦中で国内の関心も高まったことで、70年代初めにノーベル賞候補にまで挙がったことのあるターハー・フセインをはじめ、多くの優れた作家の作品紹介にいくつかの出版社が関心を持ち、出版する予定であることが知られている。 現在アラブ文学はいくつかの地域圏の文学に分類されており、そのなかで最も作品活動が活発なのはエジプト文学であり、次に平凡な水準ではあるが、国を失った状況のなかで胎動したパレスチナ文学がある。さらにモロッコ・アルジェリア・チュニジアのマグレブ圏文学、米国やラテンアメリカへ移住したアラブ作家によって形成された「移住文学」などに分類されている。 したがって国内に紹介されたアラブ文学もこれらの範疇にとどまっているだけで、イラク・イラン・サウジ・ヨルダンなどの現代文学の紹介はほぼ皆無であり、これに対する関心の向上が必要な時点だというのが専門家の指摘である。〔申正燮(シン・ジョンソプ)記者〕 [写真] ◇世界的な関心が集中しているアラブ地域を正しく知るための一環として、国内で翻訳紹介されたアラブ文学書に読者の関心が高まっている。
1990-08-31 | 申正燮
アラブ関連出版物は不毛状態、ペルシャ湾事態で読書界の関心高まる
本文はAIによる機械翻訳です。見出しは原文(韓国語)のまま表示しています。正確な内容は原文をご確認ください。






