◆踊る波(金正三著)=著者の7冊目の詩集で、物質にすべてが左右され人心が枯れて混濁した社会に投げかける詩人の純粋で美しい精神が詩として形象化されている。まっすぐな精神と美しい感性が失われつつある時代の岐路で、詩人の真実への苦悩と誠実の香りが調和した叙情詩を収めた詩集である。(永言文化社刊・2300ウォン) ◆故郷の道(金哲民著)=現在、忠武女子中学校の体育教師として在職中の著者の処女童詩集。この童詩集には、自然を基にした季節的な素材の童詩と、生活を基にした子どもの姿を素材とした童詩、そしてかすかで郷愁の深く漂う故郷の話を収めた童詩などが収められている。(教員文学刊・2500ウォン) ◆企斎記異(申光漢著)=この本は朝鮮中期の士人・企斎申光漢の漢文小説集を翻訳したものである。それぞれ形式の異なる4編の小説作品が収められており、著者の弟子である申濩と趙完璧によって1553年に刊行された。この本の収録作品は安憑夢遊録・書斎夜会録・崔生遇真記・何生奇遇伝などである。(汎友社刊・1000ウォン) ◆独裁者最後の日(黄又淵著)=1989年12月のルーマニア革命勃発から1990年6月に現イリエスク民選政府が樹立されるまでの革命過程を中心に、革命の背景と今後の展望を扱った本。副題「チャウシェスクの虐政と革命の真実、おお!ルーマニア」に見られるように、チャウシェスク執権の内容と彼の最後の10日間のドラマを詳細に記録している。(サンハ刊・5500ウォン) ◆行けない寂しさ(黄鶴周著)=著者の3冊目の詩集で、詩人が隣人たちの生に対して抱く精神的な寂しさについての記録である。故郷を離れ貧しい暮らしを営む隣人たちへの温かいまなざしの中で捉えられる生の知恵を詩として形象化している。(美学家刊・3000ウォン) ◆沈黙の地(柳在用著)=この本は38度線以北にソ連軍が入り、その以南に米軍が入って互いに朝鮮半島を守る平和軍だと自任しながら我が民族を締めつけた8・15解放空間を描いている書き下ろし長編小説集である。分断された我が民族の悲劇的な運命と行き違いを鋭く証言している。(ハンボッ刊・3600ウォン) ◆日の昇る黒い土地(朴英煕著)=苦痛に満ちた農民たちの話と、死が潜む炭鉱村の現場を鋭く描いた詩を収めた著者の2冊目の詩集。故郷を離れ江原道の炭鉱村に根を下ろすという詩人の執念と文学的リアリティーを垣間見ることができる。(創作と批評社刊・2500ウォン) ◆ジョゼにはあまりに荷が重い(リュシアン・ロザンブラ著)=ルーマニアの作家ロザンブラの初の出版作で、人生を新たに生きたくてパリの街へ飛び出した田舎の少年ジョゼの話を収めた本である。昨今のように真の教育の問題が深刻な社会問題として浮上している時に、その答えを探して気負わずに読める本。(玄岩社刊・3000ウォン) ◆生の知恵を求める女性に(李相憲著)=結婚より自分の仕事に対してより多くの関心と愛着を持ち、社会生活に能動的な現代女性たちに、様々な方面にわたって生の知恵を興味深く提示している本。職業女性が成功的な社会生活を営むことのできる効率的な方策を模索している。(新世代刊・3400ウォン) ◆森にはあなたの香り(康信哉著)=「若いケヤキ」「臨津江のたんぽぽ」などで知られる著者の書き下ろし長編小説で、男2人、女1人の三角関係に絡んだ恋愛小説である。主人公の女性ルミはマゾヒストのように、テシクはサディストのように、ヨンギルはアウトサイダーとして描かれている平凡な恋愛小説である。(教養社刊・3500ウォン) ◆朝鮮女俗考(李能和著)=東文選文芸新書28として刊行されたこの本は、旧韓末の朝鮮王朝の後孫である李能和全集第1巻として企画出版された本である。この本の文献上・書誌上の価値は、韓国特殊史分野の重要な開拓であるということ、またその文献的方法と体制が先駆的かつ本格的であるという点にある。(東文選刊・1万2000ウォン) ◆全体に対する洞察(金炫著)=今年6月に世を去った文学評論家・故金炫氏の批評を、後輩の評論家および弟子たちが選んで一冊にまとめた。初期の批評から今年発表された評論の中から、金炫批評の真面目を示す作品のみを選び抜いた。(ナナム刊・5500ウォン)
1990-11-30 | 서울경제
[新刊]
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