1991-02-28 | 최차혜

これが人間だ その生命の神秘を追跡する 崔次恵(チェ・チャヘ)<医博・産婦人科> 美人が増える

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両親の一方の髪が黒く、他方の髪が金髪である場合、子には黒い髪の遺伝子と金髪の遺伝子が染色体の中に入ってくる。しかし実際に生まれてくる赤ん坊の髪は黒い。 両親から遺伝した遺伝子が互いに異なる場合、そのうちどちらか一方だけが表面に現れるのである。表面に現れる特徴(形質という)を優性といい、隠れてしまう形質を劣性という。 優性とは呼ぶものの、黒い髪が金髪より高級だという意味では決してない。また直毛は縮毛や白髪より劣性である。一方、瞳の色は黒・紫・灰色・緑・青の順に劣性として現れ、まぶたについては一重と二重を比べると二重が優性である。まつげは長い方が優性であり、鼻は低くて広い鼻より高くて狭い鼻が優性として遺伝する。 こう考えてみると、まつげが長く、瞳は黒く、鼻が高い美男・美女が地球上に次第に多くなっていくのが遺伝の趨勢だといえよう。 世の夫婦は互いに似ている場合が多い。だから、まつげの短い男女同士、あるいは鼻の低い男女同士が結婚すれば、まつげが短く鼻の低い子が生まれるのは当然である。 ところが両親はたとえまつげが長く鼻が高くても、その子の祖父母と外祖父母のうちどちらか一方ずつがまつげが短く鼻が低ければ、まつげが短く鼻の低い赤ん坊が生まれる確率は4分の1である。 また極めてまれなことではあるが、両親になかった形質が突然赤ん坊に現れることがある。「突然変異」と呼ばれる現象である。ところが、この突然変異現象で生じた「両親に似ていない暴れ者」の形質も、その次の代からは堂々と遺伝していくという点が重要である。 ここでじっくり考えさせられる。今まさにあなたの目に留まるある一人、その背後にも系統をさかのぼる遠い祖先たちの数多くの歴史が綿々と続いてきたのである。 こうした遺伝現象を科学的に探り始めてから、わずか100年余りしか経っていない。またそれが「遺伝学」という学問として確立されたのは、さらに35年が過ぎた「メンデルの法則の再発見」以後のことである。