封建制が没落した後、数世紀にわたって資本主義への長い旅が始まった。旅の第一段階はアメリカ大陸の征服と略奪によって、第二段階はブルジョアの登場と成長によって成し遂げられた。 16世紀の新大陸から略奪した金が欧州へ流れ込むにつれ、物価上昇・賃金規制の悪循環が始まり、ブルジョアはこの過程で大きく成長する。オランダは東インド会社・アムステルダム銀行・船団などを通じて富を蓄積し、英国も植民地拡張を通じて成長していった。ブルジョアは君主と適当に妥協することもあったが、根本的には自由と抵抗という民主主義の精神をそのまま抱いたまま、英国で一連の革命過程を経た。フランスはルイ14世の治下で重商主義政策を背景に強力な絶対国家を維持した。 18世紀は世界貿易が拡大する時期である。英国資本主義が強化され、価格上昇・人口増大という好条件のなかで市場生産が活気を帯びた。 英国の独占に反対して北アメリカの植民地が起こした独立戦争は、脱植民地化を成し遂げた最初の快挙であった。しかしフランスでは家内生産が支配的であり、「あらゆる富の唯一の源泉は土地である」という重農主義が誕生していた。 英国では独占廃止に向けた動き・イングランド銀行の創設・交易の拡大・運河網の拡充など新しい姿が現れた。この過程で登場したのが工場であり、英国は生産の資本主義的変化を成し遂げることができた。「見えざる手」という理論が登場したのもまさにこの時であった。 1873年の恐慌に始まり1895年まで続いた「大不況」は帝国主義時代を開いた。大不況の間には物価下落・生産減少・失業・実質賃金減少などが次々と繰り返された。この大不況のトンネルを経るなかで、古い資本主義国である英国とフランスは新興資本主義であるドイツと米国の追撃を受けた。資本主義が発達するにつれて賃労働者は増大し、都市化が加速され、労働者階級がその地位を固めていった。労働組織は強化され、大衆運動と選挙における労働者階級の影響力は増すばかりであった。 資本主義がこれに対応した方法は、社会立法の受容・ストライキの妨害・生産組織の開発などであった。 資本家同士の競争が加速すると、資本家たちは当初は保護主義という消極的な方法を取ったが、やがてカルテル・トラストという妙案を見いだした。あわせて科学技術の発展に伴い、新たな展望を持つ産業が次々と登場した。この過程で登場したのが資本の再編成、すなわち独占化であった。特にドイツ・米国ではトラスト・グループが特定産業全体を急速に掌握する状況が生じた。生産の集中とそれに伴う独占、銀行と産業の結合ないし癒着、まさにこうしたものが金融資本形成の歴史といえる。 帝国主義は植民地を資本輸出の窓口として活用していた。植民地はすなわち民族の限りない膨張を保証する足場であり、これをイデオロギー的に合理化したのが経済的利己主義と人種主義であった。列強は軍事費支出に全力を注ぎ、その結果は当然のことながら世界を戦争の惨禍へと押し込んだのである。 同盟ストライキによって戦争を防ぐと期待されていた「万国の労働者」たちは、互いに国籍を異にして戦い、プロレタリア国際主義の「美しい神話」を無残に崩壊させた。戦争を経るなかで米国の影響力は増大した。1929年の大恐慌の頃の英国には世界経済を安定させる力は何もなく、米国にはそうする意思さえなかった。1920年代には限られた海外市場をめぐる争いが激しくなり、海外販路を開拓する余地も減っていった。金融恐慌はこうした状況に火を付け、以後、世界経済は未曾有の停滞に陥った。 米国では労働運動を抑圧する一方、雇用主は労働の科学的組織化(テイラー主義)と一貫作業(フォード主義)を導入した。特にフォード主義は単なる労働組織の変化にとどまらず、資本主義的商品生産の新しいモデル、すなわち大量消費を可能にすることができた。しかしこうした変化が根本的な問題を解決することはできず、直後に現れた生産性の鈍化が恐慌の原因となった。米国は恐慌を克服するためニューディール政策を展開したが、結果はやはり戦争として現れた。第2次世界大戦でドイツと日本が敗亡すると、米ソ両大勢力の対立が新たな世界秩序を成し、世界の一方では脱植民地化が重要な流れとして定着し、第3世界が誕生した。第2次大戦以後、工業生産・貿易などが急速に成長するにつれて先進国と後進国の格差は拡大し、生産性増大の裏面では超過労働を強いられる労働者が存在した。 60年代末から主要資本主義国は利潤率の減少・労働運動の活性化・環境保全負担の増加などに苦しまねばならず、そのなかでソ連は反帝国主義闘争の熱気を利用して世界第2の経済的・軍事的地位を確保していった。現在の状況はあまりにも複雑である。資本主義はこれまで創造と破壊を同時に行う体制であったが、いまやその資本主義によって地球と人類は存在そのものを脅かされる境地に来ている。唯一の脱出口は民主主義を確保する道だけである。 ◇国内翻訳版=創作と批評社刊 要約:李南姫(イ・ナムヒ)(ソウル大講師・歴史学) [写真]◇ミシェル・ボー(Michel Beaud) ▲1935年フランス生まれ ▲パリ第8大学経済学教授 ▲代表著書:「資本主義の読解-現実の資本主義と恐慌」「歴史の試練に立つ社会主義」「資本主義の歴史」(1980)
1991-04-30 | 李南姬
[名著と10分間] ミシェル・ボー著「資本主義の歴史」 利己と独占…成長への長い曲折
本文はAIによる機械翻訳です。見出しは原文(韓国語)のまま表示しています。正確な内容は原文をご確認ください。






