「相当数の生コン業者が洗っていない海砂を使っているのは、もちろんよく分かっています。しかし生コンに海砂を使ったかどうかを把握する方法がないため、生コン生産業者の製品をそのまま施工しています」 富川・中洞新都市のS総合建設の現場事務所長K氏(45)は「今朝も本社から工期短縮の督促電話を受けた」とし、「正直に言えば、この一帯にマンション建設現場があまりに増えたため、生コンの供給が不足し、日々の必要量を満たすことすら不可能な状況だ」と語った。 K氏は、政府が今回の坪村マンションの不良生コン事態を契機に新都市マンションの工事期間を延長することにしたが、すでに分譲されたマンションは当初の工事期間に合わせなければならないため、「一日一日血が乾くほど生コン確保に神経をとがらせている」と説明した。 3月末に着工し、骨組みまで立ち上がっているこの業者は、それでもまだ良い方だ。 同じ時期に工事を始めた近隣の中小住宅建設業者K建設は、まだ土木工事さえ終えられていない。 特に本格的な梅雨が始まった29日、突然豪雨が降り出すと、あちこちのマンション工事現場では、数日にわたり生コンを待ちわびていたコンクリートフォームの支え木が一つずつ倒れていく。 慌てて雨を避けて工事現場の仮設建物に駆け込んできた作業員たちは「あの坪村の工事現場のせいで生コン事情がすっかり悪くなった」「今日も仕事にならないぞ」と舌打ちした。 29日午後2時30分。「生コン業者の品質検査強化」だ、「海砂洗浄検査の徹底実施」だ、「新都市日程の延期」だといった各種政策が揺れ動くなか、富川・中洞新都市は、海砂生コンでも現れれば大喧嘩でも起きそうなほど「生コン渇き」にあえいでいた。 生コンの主原料は骨材とセメントである。 建設部が今年見込んだ首都圏の骨材所要量は全体で6482万6000立方メートル。 このうち63%の4084万立方メートルは許可制で供給し、37%の2398万6000立方メートルは業者が工事現場などで自ら確保するようにするというものだった。 許可制で供給することにした4084万立方メートルのうち、50%の2047万1000立方メートルは河川骨材、31%の1264万9000立方メートルは海砂、19%の772万立方メートルは石山を通じて調達することにした。 しかし上半期までに供給されるべき1730万5000立方メートルのうち、12.3%の212万立方メートルが供給されなかった。 仁川の海砂接岸施設と輸送船舶が絶対的に不足していたことが主な原因だった。 生コンの原料である骨材が足りないため、生コン業者は運ばれてきた海砂に塩分がどれだけ残っているかを調べる時間もなく、到着次第すぐに大型ミキサーに投入する。 セメントも同じだ。 政府は当初、今年4387万トンのセメントが必要になると判断し、これに合わせた需給対策を立てたが、実際の需要量は予想を超えてしまった。 政府は上半期中のセメント内需量を1877万トンと予想したが、実際の需要は予想量を7.8%上回る2023万トンだったと分析された。 問題は、セメントの供給量が不足すると中間商人の買い占め・売り惜しみが横行し、生コン業者のセメント調達難がさらに深刻になる点にある。各段階の流通過程における不正もここから生じる。 これらすべてが政府の責任である。 分譲さえすればマンションはもやしが伸びるように自然に建ち上がるものだと考え、無理な住宅供給政策を強行してきたためだ。 月1万戸を超える工事現場が急増したため、塩漬けの海砂や低品質の中国産セメントで作った生コンまで「上乗せ金を払ってもなくて手に入らない有り様」になったのである。 洗っていない海砂で建物を建てると含水率が高まり、数年内にコンクリートの接着力が分解されてしまう。 天井や壁体が突然崩れ落ちるだけでなく、鉄筋まで腐食させ、建物自体を破壊することになる。 政府が「砂上の城マンション」の量産を助長している格好だ。 生コンやセメント・骨材だけが問題ではない。 鉄筋も国内供給量では足りず、ブラジル・トルコ産の不良鉄筋が大量に輸入され、工事現場に無造作に投入されている。 KS(韓国工業規準)が定めた鉄筋強度はTS30mm・kg。しかし新都市では2カ月近い海上輸送によって腐食し、KS基準にはるかに及ばないSA20~25のものが広く使われている。 専門家らは、腐食した鉄筋は特に海砂生コンと結合した場合、腐食速度が3~4倍速まると主張している。 新都市建設の各現場の土木工事現場で必須資材である「コンクリートパイル」も供給難が深刻化している。 これとともに木材・タイル・ドア・衛生陶器などの仕上げ材も、盆唐の模範団地など仕上げ工事現場が増えるにつれ、徐々に品不足に入りつつある。 このままでは新都市の各所が手抜き工事となり、入居が始まる頃には「恐怖の都市」に変わってしまう可能性も排除できない。【朴正圭記者】
[写真] ◇新都市各所の建設現場が資材難にあえいでいる。関係専門家らは、新都市の日程を大幅に延長することだけが資材難を解決できる唯一の方法だと指摘している。






