1992-05-31 | 朴性泰

[日曜話題] 12年間、私財を投じ敬老の宴

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中小企業の代表が12年目にわたり孤独で恵まれない高齢者を招待し、敬老の宴を催して話題となっている。 話題の主人公はホジョン開発(株)の文忠植(ムン・チュンシク)会長(51)。ホジョン開発はソウル江南高速バスターミナル地下商店街をはじめ、禿山総合市場、新林市場などを賃貸・管理する会社で、文氏は毎年5月になると事業所がある江南・瑞草・九老・冠岳区一帯の高齢者のための敬老の宴を開いてきた。 今年も17日、京畿道加平郡大成里の遊園地で500人余りの高齢者が芸能人や各種ゲーム、豊富な賞品を交えて楽しい一日を過ごした。 ホジョン開発は数年前から敬老の宴を開く日をそのまま「社員の日」と定め、この日は150人余りの役職員と家族も全員参加し、普段疎外感を抱きやすい高齢者に家族野遊会の雰囲気を存分に提供している。 12年目を迎えたホジョン開発の敬老の宴はソウル江南一帯ではかなり評判となり、文氏を「敬老家」と呼ぶ高齢者もいる。 全羅南道務安出身で20歳の時に無一文で上京し、工事現場の力仕事などを経て自力で成功した文氏は「汗を流して稼いだ金は価値あるように使ってこそ、その輝きを放つことができる」と述べ、その一つの方法として孤独で恵まれない高齢者支援の先頭に立っている。 文氏が主催する敬老の宴に当初から一度も欠かさず参加してきた高順禮(コ・スンネ)さん(78・瑞草区盤浦3洞ハンシン4次アパート)は「経済的に大きな苦労はないが、年を取れば孤独なのは同じだ」としながら「実の子以上に気を配ってくれるので、むしろ恐縮するほどだ」と語った。 同じ町内の吳奉完(オ・ボンワン)さん(75)は「文会長のような人が千人に一人でもいれば、わが国の高齢者問題は自然に解決されるだろう」とし、「実の子でも親を扶養するのを嫌がる昨今の世相の中で、敬老孝親の精神を自ら実践する心が本当にありがたい」と話す。 そのため、文会長の敬老の宴に参加した高齢者たちは文会長の誠意に報いるため、自発的に防犯活動を行う「路地のおじいさん」の集まりを組織したり、リサイクルごみの回収、朝の路地清掃など、高齢者なりに社会奉仕と日課としてできる仕事を探したりしている。 ハンシン4次アパート老人会の名誉会長である鄭永國(チョン・ヨングク)さん(83・大韓独立運動家連盟顧問)は「6月からアパートの各団地ごとに4人ずつ組を作り、1日8時間、地下商店街周辺の犯罪多発地帯を巡回する計画であり、空き瓶・新聞紙などのリサイクルごみを回収し、われわれよりさらに恵まれない高齢者を支援する計画だ」と明らかにした。 他人に示すのではなく、ただ自分が好きで黙々と恵まれない隣人と孤独な高齢者を助けてきた文氏は、すでに故郷や江南一帯では善行を施す誠実な企業人として知られている。ホジョン開発のある社員は「一般備品・管理費・経費支出には度を越すほど細かい会長が、高齢者関連の行事費・恵まれない隣人支援などには無条件で決裁するのを見ると不思議なほどだ」とし、「実際に会長の机の上のメモ用紙はすべて裏紙を使っている」と語った。 2男1女を持つ文氏は、高麗大学在学中の長男のアルバイトとして、手軽に金を稼げる家庭教師や課外教師よりも建設現場の力仕事をさせ、「金は苦労して稼いでこそ意味が分かり、使うことができる」という教訓を教えている。【朴性泰(パク・ソンテ)記者】 [写真] ◇ホジョン開発の文忠植会長が17日に主催した12回目の敬老の宴で、500人余りの高齢者が芸能人とともに楽しい一日を過ごしている。