1992-05-31 | 서울경제

[古典と現代経営] 逃げるが上策の時もある 鄭鉉祐(チョン・ヒョンウ、淑明女子大教育院教授)

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走為上計。 逃げることが最上の計略である 「兵法三十六計」<敗戦之計、第三十六計> 劉邦の逃走作戦 何か大事を成し遂げた人物は、いずれも逃げ足が速く、またその逃げ方が巧妙であったと言ってよい。項羽を滅ぼし天下を手中にした劉邦もそうした人物の一人であった。 この頃の劉邦は決して無理な戦いをしなかった。不利と判断すればその場で逃げることによって項羽の鋭鋒を避けたのである。もちろん劉邦はやみくもに逃げるばかりではなかった。戦術的には敗れながらも、同時に①補給の確保②包囲網の完成など長期的な視野を持って対策をいくつも立てていった。 こうして2、3年耐え抜くうちに、いつの間にか優位に立ち、逆転勝利を収めたのである。 曹操の鶏肋作戦 小説三国志では魏の曹操が典型的な悪漢として描かれているが、実のところ彼はその時代を代表する傑物であった。第一に曹操は戦に強かった。ライバルの劉備が生涯通算勝率2割以下にとどまるのに対し、曹操は8割近い勝利を収めたのである。曹操の戦闘方法にはいくつかの特徴があった。 1 孫子などの兵法書を深く研究して戦略戦術の原則をマスターし、さらに臨機応変の運用に優れていた。 2 たとえ敗れてもその敗戦から必ず教訓を得て、二度と同じような敗戦はしなかった。 3 これ以上攻撃しても勝算がないと判断した時にはためらわず後退するなど、その逃げ足も速かった。 例えばこんな話がある。漢中で劉備と死闘を繰り広げていた時のことである。この時ばかりは劉備も要塞に布陣し、死力を尽くして守りを固めていたため、めったにないことだが曹操側が苦戦することになった。このままでは被害だけが大きくなると判断した曹操はある夜、参謀たちを集め、『鶏肋だ、鶏肋!』と叫んだ。しかし参謀たちにはその意味が分からなかった。ところが楊修という参謀だけはすぐに撤収準備を始めた。他の参謀たちが問うと、楊修はこう答えた。 『鶏肋、すなわち鶏のあばら骨とは、捨てるには惜しく、食べるには食べるところがないものです。漢中の地はそのようなものだという意味でしょう。それはつまり撤収せよという命令に違いありません。』 曹操はすぐに漢中の地を放棄して都に帰還した。そして軍団が無事にすべて帰還したことを喜んだという。漢中の地を所有する価値と、それを手に入れるための損失を天秤にかけ、撤収の道を選んだのである。 ■現代経営のポイント 走為上計とは、戦いを避けることが最善の策略であるという考え方である。もともと中国の兵法書には、いわゆる玉砕戦法というものはない。勝算のない戦いはしないというのが基本的な認識である。 例えば孫子には「兵力が劣勢なら退却し、勝算がなければ戦わない」とあり、呉子でも「有利と判断されれば攻撃し、不利と考えられれば後退する」と教えている。 それくらいは当然のことではないかと思われるだろうが、無理な戦いをして敗北した例は古今の戦史に数え切れぬほど多い。 もともと凡庸な将ほど進むことは知っていても退くことを知らないものである。そうした人物を中国人は匹夫之勇と言って軽蔑する。将や組織の責任者にとって望ましいのは、進む勇気ではなく退く勇気である。 では退けばどのようなメリットがあるのか。第一に勝てはしないが敗れることはない。すなわち大きな打撃を受けずに済む。第二に戦力を保存して次の戦争ができる。すなわち逆転勝利もむなしい夢ではない。