1993-03-31 | 韓相福

映像資料・音響備えた「先端図書」、マルチメディア出版が相次ぎ登場

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国内でもマルチメディア出版ブームが起きている。 コンピューター・ビデオ・オーディオなどの機能を一つに集めたマルチメディア技術が最近脚光を浴びる中、豊富な映像資料と音響効果を備えた「先端図書」が相次いで刊行されている。 これらのマルチメディア出版物は、英会話・観光地図・電話帳・百科事典・聖書など膨大な量の情報をコンパクトディスク(CD)1枚に収めたもの。利用者はCD-ROMドライブ(駆動装置)を搭載したPCを通じてこれを視聴できる。 1991年にキューニックスコンピューターが聖書の内容と映像・音響情報を併せて収めたマルチメディア出版物「聖書ライブラリー」を国内で初めて刊行した後、Samsung Electronicsが英会話学習用の「アクティブ・イングリッシュ」を開発・販売し、本格的なマルチメディア出版時代が幕を開けた。 ソウル音盤は最近、国内の音盤専門企業としては初めてマルチメディア出版物「韓国旅行」を制作し、「オクソリ・メロディケ」「スタディグループ」など5種の出版物を出してこの部門の事業に本格的に乗り出した。 東亜出版社も29日、英会話学習用の「オ・ソンシク生活英語」を披露し、マルチメディア出版事業への参入を宣言した。 このほかSKCも、昨年システム工学研究所が開発した学習プログラム「中学英語」をCD-ROMで試験制作し、一般に供給する予定だ。 このように電子・ソフトウエア・出版・音盤・映像企業が我も我もとマルチメディア出版に参入しているのは、この部門が2000年代のすべての産業を主導する技術基盤だという共通認識に基づく自救努力と解釈される。 これらの企業は、1世帯に1台のPCが普及し、夢の情報通信網と呼ばれるISDN時代が幕を開ければ、従来の「紙の本」中心の情報文化が急速に色あせ、マルチメディアが情報伝達および習得の中心になると予想している。 既存の情報伝達媒体だった紙の本・TV・VCR・オーディオなどがいずれも衰退し、その機能をすべて集めたマルチメディア時代が幕を開けるというわけだ。 この点で東亜出版社のマルチメディア事業参入は、紙中心である現在の出版媒体に革命を予告するものとして業界の非常な関心を集めている。特に、長年の出版企業としての編集ノウハウがマルチメディアの電子およびソフトウエア技術と結びつけば、莫大な相乗効果をもたらすと見込まれている。 東亜出版社は、コンピューターなど情報関連技術の発展により今後の出版市場では紙の本中心から脱し、付加価値の高いマルチメディア媒体を開発して媒体を多角化する必要があると見て、1989年からニューメディア開発チームを置き「先端書籍」を開発している。 「読む本」よりは「感じながら鑑賞する本」を集中的に出版するという計算だ。 しかし、こうした媒体革命は出版部門にとどまらないというのが専門家の指摘だ。 当面はマルチメディア開発が出版部門で集中的に続くだろうが、今後は映画・音盤産業にまで波及するという予測が支配的だ。 これは現在マルチメディア用記録媒体として使われているCD-ROMの膨大な記憶容量ゆえのこと。この記録媒体の記憶容量は680MB程度で、文字だけを収録する場合はブリタニカ百科事典1セットを丸ごと収めることができる。 さらに、全収録内容を1回検索するのにかかる時間が0.7秒にすぎず、関連情報を有機的に得られるという長所がある。 もともと音楽用に使われていただけに、現在の技術で再現できる最も良い音質の音楽を再現できる。また75分の動く映像を収めておき、PCを通じて視聴することもできる。 これに不可欠なデータ圧縮技術が引き続き開発されているため、遅くとも2000年までには2時間を超える映画を収録したCD-ROMが登場すると期待されており、光技術を応用することで現在のLDPのように鮮明な映像を表示するだろう。 [写真]◇コンピューター・ビデオ・オーディオの機能を一つに集めたマルチメディア出版ブームが起きている。写真は東亜出版社のマルチメディア出版物「オ・ソンシク生活英語」。 【韓相福(ハン・サンボク)記者】