「目が疲れて首筋が張る!」「それなりに健康管理をしてきているのに、なぜこんなに疲労感を覚えるのか」 会社員の間で理由のない疲労を訴える人がいる。体に異常があるのかと病院を訪れても、特別な異常は見つからない。また、ぐっすり休めば治るだろうという考えで休息を取っても疲労感は相変わらずである。 ソウル大医学部の柳泰宇(リュ・テウ)教授(家庭医学)は、こうした疲労感の原因として成功中毒症を挙げる。「自分がこの仕事をきちんとできなければ能力のない者と烙印を押されるのではないか」あるいは「あいつに自分が負けるわけにはいかない」という考えで、片時も仕事から離れられない人によく現れる疲労である。他人より早く成功しようという焦る心と、他の人より遅れそうだという不安感が会社員を疲労させることがある。 柳教授は成功中毒症に陥った会社員に、一日に最低30分以上は自分だけのための時間を持つよう勧める。「この時間に何をしてもよい。運動でもよいし、瞑想、読書、音楽鑑賞でもよい。ただし職場については全て忘れなければならない。ひたすら自分自身のためだけの時間を持つべきだ」 しかし成功中毒症の会社員に自分だけの時間を持てという注文は実行が容易ではない。彼らは眠りながらさえ職場の仕事を夢に見る人だからである。 彼らに現れ得る症状は、疲労感のほかに消化不良と便秘、下痢と頭痛がある。また身体の体温調節機能が弱まり、暑さと寒さの環境変化に適応できない。肉体的な異常だけでなく、精神的に記憶力と判断力が落ち、神経質になっていく。 特に夏場にはさらに強く疲労感を覚えることがある。蒸し暑い天候で不快指数が高まり、脱水現象が発生して食欲も落ち、体の抵抗力が減少するためである。 彼らが疲労感から抜け出せる最良の方法は、心にゆとりを持って生活することである。柳教授は「成功中毒症による疲労感の原因は精神的なものである。過度な競争意識と業績を上げようという考え、対人関係のストレスなどが会社員を疲労させる。したがってこうした疲労感をなくすためには、職場の仕事に埋没しすぎず、長い目で人生を生きるゆとりが必要だ」と述べた。 【鄭在洪(チョン・ジェホン)記者】
1993-06-30 | 鄭在洪
[話題] ソウル大医学部家庭医学科の柳泰宇教授
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