先見力が勝利に直結する ビジネスマンと経営者は、先の先までも鮮明に見通す力がなければ乱世で生き残れない。先を見通す力、それがすなわち先見力である。 今日も名を馳せている経営者はいずれも先見性に優れているが、彼らはまた皆、努力によってその先見性を身につけた人たちである。 三国志に登場する諸葛孔明の最大のライバルである司馬仲達は、正面攻撃をあくまで避け、むしろ戦わずに勝利する道を模索していた。 したがって「死孔明走生仲達」という言葉からも分かるように、司馬仲達は卑怯で気弱な武将という印象を受けやすいが、彼の考えと戦闘方法を深く見ていくと、そのような弱い武将ではないことが分かる。 その証拠の一つは、彼が相手をきわめて深く観察し、そのうえで行動する先見性が人より優れていた点である。 西暦231年、祁山であった諸葛孔明と司馬仲達の攻防戦に続き、西暦234年に諸葛孔明が再び魏の領土に侵入し、二度目の対決をすることになった。 祁山の攻防戦の時も司馬仲達は積極的に戦おうとせず、防御戦一辺倒の消極戦法を取っていたが、二度目の対決でもやはり消極的な防御戦法を取るだけであった。 将兵たちは司馬仲達の戦法に不平不満を漏らした。確かに表面上は弱々しい消極戦法であったが、司馬仲達には先の先を見通す先見力があった。 「遠く遠征してきた諸葛孔明軍は、しかも山道を通って来たのだから、ひどく疲れているだろう。また食糧をはじめあらゆる補給品の供給に難儀が多いはずだ…。いつかは苦境に陥るのだから、その時に一撃を加えれば勝利は我々のものだ。」 将兵たちの不安を知らないわけではなかったが、司馬仲達は諸葛孔明軍の弱点を把握していたので、胸中には勝利する自信があり、それゆえ平然としていた。 このように「戦わずしてライバルに勝つ」という司馬仲達の自信は、言うまでもなく相手の心の奥底まで見抜く洞察力、そして先の先までも見通す先見力があったからこそ可能だった。 ■現代経営のポイント 敵の一部分だけの情報を把握していては、現在どのような方法でやられるか分からない。完勝するためには100%の敵軍情報をキャッチしていなければならない。司馬仲達は諸葛孔明軍のすべてを把握するというその先見性があったというから、実に驚くべきことである。
1993-08-31 | 서울경제
[古典と現代経営]「リーダーは常に視野を広く持つべき」司馬懿、持久戦を展開…遠征の蜀漢軍を撃退
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