1994-06-30 | 李勇雄

「核主権の確保」 2冊の著書に注目

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北朝鮮の核問題によって朝鮮半島とその周辺情勢の緊張が長期間続くなか、「核の自主化」を主張する2冊の書籍が相次いで出版され、関心を集めている。 「朝鮮半島核問題と統一」(趙在吉(チョ・ジェギル)著、サムミン社刊)と「韓国の核はなぜ駄目なのか」(金泰宇(キム・テウ)著、知識産業社刊)である。これらの書は、朝鮮半島の核問題が米国など大国の論理に左右され、次第に危険な局面に入っていることを指摘しながら、「核主権」の確保を通じた北朝鮮核問題の自主的な解決を強い調子で主張している。 最近、北朝鮮の核問題に関連して戦争危機の騒動まで経験したこともあり、このように核に対する理解を深める書籍が相次いで刊行されるのは望ましい現象として受け止められている。 「韓国の核はなぜ駄目なのか」を書いた金泰宇氏は、ニューヨーク州立大学で「世界の核拡散の展望および対策」という題目の論文で博士学位を取得したこの分野の専門家で、韓国国防研究院の研究委員を経て、現在は平和戦略研究所所長を務めている。 同書は核主権の確保を土台に据えつつ、韓国人が直面する12の核ジレンマを通じて、わが国に長く落ちている核従属の影を暴露し、衝撃を与えている。 こうした主張を重ねてきたことが理由で韓国国防研究院を退いた著者は、『われわれが何ら自前の抑止手段を持たないまま、国際主義という美名の下に国際社会に徹底して依存する対北核政策を続けるほど、危機が訪れるたびにいっそう外国勢力に依存せざるを得ない従属の運命が続くだけだ』と述べ、『こうした似非国際主義政策は、成功したとしてもわが民族だけが裸にされる結果をもたらすだけだ』と警告する。 核主権論が核平和論に帰着するという結論を導き出している金氏の同書は、わが国の核政策が過度に対米依存で固まっており、安全保障はもちろん経済的な側面でも外国勢力依存の惰性から抜け出せていないことを痛烈に批判し、『韓国の核政策は屈身と自虐のせむし踊りを踊り続けている』と述べる。 在米ジャーナリストとして北朝鮮を数回訪問した趙在吉氏は、「朝鮮半島核問題と統一」で、北朝鮮核問題に対する正しい認識を通じて朝鮮半島を戦争の危機から救うべきだと力説しつつ、すべての問題の究極的な解決が統一に集約されることを示している。 同書でわが政府の対米依存的な外交の在り方を痛烈に批判している趙氏は、『政府は常に北朝鮮核問題が絶体絶命の危機局面に入っていると言いながらも、対策を問えば韓米間で毎日連絡できる方法が講じられていると答える水準にとどまっている』と指摘し、『これは文民政府の発足によって自主的な統一政策を取れるようになったにもかかわらず、新政府が旧時代の冷戦イデオロギーと対米依存から抜け出せていないためだ』と主張した。 彼は同書で、北朝鮮の核兵器開発能力の有無と制裁対象となる理由を、米国の覇権的な世界支配と関連づけて分析し、民族のための自主的な対話を南北双方に促しているが、結局すべての問題は南北が平和統一によって民族共同体を復元することにかかっていることを強調している。 これらの書がわれわれに教えてくれる内容のうち最も注目されるのは、国内の強硬論・穏健論がいずれも外国勢力に依存する見せかけだけの主張だという点である。 また『われわれには核を真に理解する指導者が必要だ』という金泰宇氏の主張が示唆するように、大統領から一般国民に至るまで核に対する知識を高める必要性が増しているが、これらの書がそうした役割を果たせるものと期待される。