1994-08-31 | 鄭在洪

中年のゴルフ入門 首・腰・膝に注意

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最近部長に昇進した朴氏(42)は、これまで運動をしてこなかったため体が硬くなったと感じ、ゴルフを始めた。早く慣れようと週3回ゴルフ練習場に通い、レッスンを受けた。2週間が過ぎると首と右の肩甲骨が痛み始めたが、急に運動をしたせいだろうと気に留めなかった。1カ月後、右腕がしびれ始め、腕を上げることも難しくなり病院でX線を撮ったところ、首の骨がねじれて神経を圧迫していた。医師は、朴氏がゴルフボールを打った後も頭を動かさないようにする練習を繰り返したことが原因だと指摘した。 ゴルフは体に無理がかからず、中年以降に運動を始める人に適した運動である。ゴルフを通じて50代に多く発生する肩の痛みを治すこともできる。負傷が発生する確率も0.2%と非常に低く、他の運動に比べて安全な運動である。しかし、ゴルフを始める年齢はおおむね関節や骨の変性が現れる中年以降であるため、若い頃の体を思い浮かべて体に無理をさせると、思いもよらぬ苦痛を味わうことになる。サムスン医療院の河權益(ハ・グォニク)博士(整形外科)の助言で、ゴルフによって発生し得る障害とその予防法をみる。 ゴルフは背骨を軸にひねる動作が多い運動である。中年以降、運動機能が衰え、骨と関節の変性が生じた状態で無理にひねると体に故障が起きかねない。最も故障が多い部位は首の骨である。朴氏のようにスイングの際、ヘッドアップしないよう無理をしてでも頭を固定させると、体はねじれるのに首がそれについていけず、首の骨に異常が生じることがある。中年以降に初めてゴルフを始める人がヘッドアップに過度にこだわるのは、考えてみるべき問題である。 二番目に無理がかかりやすい部位は腰である。ゴルフは中腰の姿勢でスイングするため、まっすぐ立っているときより腰の負担が1.5倍も高い。また腰の骨は上からの圧力には強いが、ねじる力には弱い。若い頃は筋肉がねじる圧力を支えてくれるため無理はないが、中年では筋力が弱く、強くひねると体に異常が発生する。プロゴルファーも腰痛を抱える者が多い。 膝の故障も少なくない。ゴルフはスイングの際に体重が移動する。熟練者は両脚に均衡よく負担をかけるため無理はないが、不慣れな人はボールを打った後も体の中心をそのまま後ろに置き、力が片方の足だけに集まって膝に関節炎などの異常を引き起こす。 一定の方向に腕を振る動作が繰り返されるゴルフは、肋骨に疲労骨折を発生させる。特に多く使う第5、第6肋骨に曲げる力が繰り返し加わって骨折が起きる。このときは咳を激しくすると肋骨がひどく痛むが、こうした肋骨骨折は40代で目立って多く現れる。 骨と関節の故障が多い40代とは異なり、30代では筋肉の故障が多く発生する。よくあるのが「ゴルフエルボー」と呼ばれる肘の内側の痛みである。技術が未熟な人がボールを打つ際に地面を掘るように打ち、その衝撃で手首内側の筋肉と肘の骨の付着部分が引っ張られて負傷が発生する。 肩の周囲の筋肉が痛むこともあるが、これはそれまで使っていなかった筋肉を急に使ったためである。熟練者は手首を反らす力を強めるために練習を繰り返すうち、手首外側の筋肉と肘の骨の付着部分が引っ張られて負傷する。 こうした障害が生じた場合は整形外科で診断を受けなければならないが、一般のゴルファーに必要なのは予防法である。河博士は「ゴルフを始める前に軽い準備運動とストレッチをすれば、ゴルフ障害は大部分予防できる」と述べ、首と腰、肩などを十分に前後左右に回す運動を行うよう勧めた。 ◇中年以降にゴルフを始める人は、骨がすでに硬くなった状態で運動をするため、首の骨や腰、膝などに負傷を負うことがある。