仁川製鉄(代表・白昌基)は現代グループの系列会社で、6月末現在、年産311万トンの生産能力を備えた電気炉製鋼メーカーである。建築資材として使用されるH形鋼、船舶用形鋼、鉄筋、ステンレス鋼などが主要生産品目だ。 1991年までは建設景気の好調により年間7%台に達していた同社の売上高経常利益率は、92年2.2%、93年1.7%へと急落し始めた。 また同社は鉄鋼業種内で相対的に高収益性を維持してきたが、電気炉業界の供給能力が拡大するなかで価格競争が激化し、収益性も悪化した。 しかし同社は今年に入り業績が改善している。有価証券評価損の計上も完了し、上半期の鉄筋価格引き上げなどにより営業収支も改善している。 特に下半期から社会間接資本投資が増える可能性が高く、同社の業績改善傾向は続くと期待される。 同社は現在、1700億ウォンを投じて電気炉設備を増設する予定である。増設時の内部資金調達規模は1200億ウォン程度に達すると予想され、追加の資金負担は大きくないと展望される。同社は90年代に入って2年周期で1000億ウォン規模の新規投資を行ってきたが、所要資金の大部分を内部資金で充当してきた。 会社関係者は「原材料であるくず鉄の輸入価格も比較的安定しており、原価負担が加重されることはないだろう」と述べた。同社はくず鉄の輸入価格が上半期中に平均1トン当たり180ドル水準であったが、購買先の多角化などを通じてこれを150~160ドル水準に下げる方針だ。 しかし国際くず鉄価格の急騰の可能性を排除できず、同社の今後の営業見通しは明るいばかりではないというのが一部証券会社の企業分析担当者の見方だ。 仁川製鉄の28日現在の株価は3万6800ウォンで、年初来高値は4万3400ウォン(1月14日)、安値は3万2100ウォン(8月9日)などである。 ◇株価および財務関連指標 (単位:ウォン・倍・%)
1994-09-30 | 許貴植
紙上IR 企業紹介 仁川製鉄
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