全知全能でない人間にとって、不安神経症は宿命的な病であることに間違いない。 常に心配が絶えず、失敗を恐れてどんなことも果敢に進められず優柔不断だと言われ、野心だけは強く他人に遅れをとると不安になり劣等感に陥る。 こうした精神状態は誰にでもある。その程度がひどく、じっとしていられず、息切れがし、胸が激しく高鳴ると言って心臓病患者を自称する。 ここまで進むと、この不安患者には必ず身体的な病が生じるところに問題がある。 常に最悪の場合だけを考えるため、少し疲れただけで肝臓が悪い、息切れがすれば肺や気管支にひどい病気ができたと考える。 こうした人々は必ず一つくらいの持病を抱えているもので、内科に行って薬をもらって飲んでも治らないため、あの病院この病院と巡り歩く。 自らの精神的な脆弱性を身体のせいにしているのである。 35歳のP婦人は2〜3年前から胃がひりひりし、消化不良で食欲もなく、めまいがすると言って補薬でも処方してほしいと当院に来た。 消化ができないため下痢と便秘が交互に訪れ、耳鳴りがして目までかすむという。 彼女の病が身体にあるのではなく心にあることは、脈を診るとすぐに分かった。 このとき「あなたの病は心にある」と言ってやると、得るものより失うものの方が多い。 精神病者として扱われたと医師を信じなくなり、医師を信じなければ薬も効かないのである。 漢方医学的には、この症状は心配と怒りが過度に高じて肝機能の生理作用が働かず、狭風が重なって経絡が侵され、さまざまな病が生じ、気の流れが停滞して精神が清明でなくなることで起こると見ている。 早めに正してやらなければ、めまいや脳貧血まで生じて生命が危険になることもある。P婦人は加味生気丸を2〜3剤服用し、著しく良くなった。 (問い合わせ電話532-5461)
1994-09-30 | 崔鎔錫(서린한의원장)
生活漢方 精神の衰弱、消化不良・強い心配は加味生気丸で症状改善を
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