「芝峰類説」は、わが国の実学の先駆者といえる李睟光(イ・スグァン)が1614年に刊行したわが国最初の百科事典といえる。芝峰は著者李睟光の号であり、類説は百科事典類であることを示す。 李睟光は王室の子孫として文科を経て官職に就いた。文禄・慶長の役の際には慶尚道防禦使趙徹の従事官となって戦いに参加し、その後、弘文館提学、吏曹参判、左右参判などの要職を歴任した。 書籍編纂に対する彼の関心は並外れていた。1618年、順天府使の時期には「昇平志」という順天の邑誌を刊行してもいる。 特に彼が百科事典類に関心を持ったのは、わが国には過ぎ去った事実について考証するに足る書がなく、これまで世に伝えるべき事績がほとんど消えてしまったという点を非常に惜しみ、これを大まかにでも記録して忘れずに備えようとしたためである。 彼の代表的な著述である「芝峰類説」は、一つの事実を体系的に論述したものではなく、日ごろ感じ悟ったところをその都度書き留めておいたものが分量を増したため、20巻10冊に分類して編纂したものである。 この書は膨大な内容を天文、時令、災異、地理、諸国、君道、兵政、官職、柔道、経書、文字、文章、人物、性行、身形、語言、人事、雑事、技芸、外道、宮室、服用、食物、卉木など25部門に大きく分類し、さらにその中を小項目に分けた。 また、この書に引用された書目を見ると、中国とわが国の歴代史書、経典類、思想書、野史類、地理書、詩集類、医学書などじつに348種に達し、その膨大さに驚かされる。事実を説明する際にはできるだけ主観的な見解を避け、占書や古文から広く考拠してこれを採集、引用している。折々に寸評を付し、また初めから独自の見解を述べた項目も多い。 この書の価値は、当時の学者の「上は天時を察し、下は人事を基として、意と事理の精微さ、文章の出来不出来を示し、昆虫・草木の化育に至るまで漏れなく収集し、余すところなく分析して、読む者の聡明を開発し、知解をさらに進歩させる」という評価からおおよそうかがえる。このように多様な内容を項目別に分けて容易に調べられるだけでなく、数多くの事例を挙げて非常に興味深く読むことができる。 しかし、一般的な百科事典のように単に多くの事実を収めている点にとどまらなかった。長い官吏生活と時政への関心があったため、制度に対する改革的な内容が盛り込まれ、文禄・慶長の役などわが歴史の渦の中で見聞し経験した数多くの体験を大いに活用し、生き生きとした歴史性が込められている。そして幾度も使臣として明を往来して得た海外の新しい知識などを重視し、きわめて幅広く進取的な態度もうかがえる。 この書が持つ意義や、当時のわが国の学問や思想に及ぼした影響はまことに大きい。第一に、叙述方法において徹底して実証的であった。膨大な内容を扱えば誤りもあり得るが、他人が指摘すればすべて受け入れた。第二に、中国中心の文化から抜け出すことはできなかったものの、西洋やアジア諸国を初めてわが国に紹介して認識の幅を広げた。そしてマテオ・リッチの「天主実義」や西洋の地図、武器など西洋文物に言及したが、特にわが国でカトリックへの関心を呼び起こす契機となった。 第三に、相当に科学的な認識がうかがえる。たとえば雷について「雷とは陰陽が互いに衝突して生じる気であり、罪ある者に罰として雷が下されるというのは臆説である」とし、月光が明るいのも自ら光を発するのではなく太陽の光線を反射するにすぎないとした。 第四に、国家政策に対して積極的な関心を示している。通商の必要性を強調し、国家財政を豊かにするため貨幣を用いること、均田制を実施することなどを主張した。 第五に、思想の新しい流れを提示した。以前の儒学者が一つの学派のみに偏重して盲目的に追従することや、経書の講読のみに偏重して致用の実が失われたことを批判した。また儒学思想のみならず諸子百家の思想や陽明学までも批判的に吸収した。あわせて党争についてもきわめて批判的な態度を示している。 もちろんこの書が持つ限界もなくはない。項目内で叙述する方式はさほど体系的でも緻密でもなく羅列式である点、思想としてはなお未熟で、新しい思想が全般に敷かれているというよりは大部分が教訓的な内容である点などだ。しかし徹底して実証に基づこうとし、彼が提起した問題はその後の学者によって深化・体系化され、実学が大きく開花することができた。 百科事典と呼ぶに足るほど制度・言語・歴史・地理・風俗など多方面にわたり、わが国の社会と文化を理解するうえで大きな助けとなる。また項目別に適切な事例と故事を豊富に収めており、きわめて興味深く接することができる。何よりも彼自身が述べたように、消えゆく事績を多く記録したことは、この書がわが歴史に残した大きな足跡といえる。 ◇国内翻訳:南晩星(ナム・マンソン)訳、乙酉文化社刊 書評:▲1563~1628年(明宗18年~仁祖6年) ▲朝鮮朝中期の実学者 ▲代表著書:「芝峰集」「昇平志」「芝峰類説」
1994-10-31 | 宋讚燮(방송통신대학교교수·한국사)
名著と10分間 「実学」を胚胎させた最初の百科事典
本文はAIによる機械翻訳です。見出しは原文(韓国語)のまま表示しています。正確な内容は原文をご確認ください。






