ケーブルTVの出現は、番組制作会社と広告市場にも大きな変化をもたらす見通しである。制作者の側から見ると、まず芸能人の不足がしばらく続くと予想される。5つのTVとラジオチャンネルに起用されてきた現在の芸能人だけでは、21チャンネルの番組制作にはとても足りない状態だ。したがって現在のケーブルTV制作者は、既存のスターをスカウトする方法以外に、新人スターの発掘にも目を向けている。 ジェイル放送と現代放送はニューメディアスター選抜大会を通じ、タレント・モデル・MC部門でそれぞれ33人、10人の新人演技者を選抜し、ミュージックネットワークとM21はVJ(ビデオジョッキー)選抜大会を通じてそれぞれ6人、4人のVJを選んだ。 教育チャンネルのマイTVは教育番組の司会者4人を選抜した。このほかGTV、斗山スーパーネットワーク、テギョ放送などは教養部門のリポーターを3人前後選んだ。 今後ケーブルTV文化が本格化すれば、韓国の芸能ビジネス事業も急速な成長を遂げると見られる。 番組の演出者、作家、カメラ・照明など制作スタッフの確保もケーブルTV各社の悩みの種だ。既存の放送局を対象とした人材スカウトにも限界があり、放送のベテランを1、2人確保し、その下で新人を訓練しながら制作を続けてきた。 このためケーブル業界では今後、能力に応じて年俸契約を結ぶなど、スターPDの時代が来るとの観測も出ている。 一方、広告市場の変化も顕著になると見られるが、何よりも年間300億~400億ウォンと推算されるケーブルTV広告市場の形成である。 ケーブルTV広告は、広告表現方式を最大化し、需要対象を正確に把握して媒体特性に合った広告を行えば、既存の放送より消費者の購買を促進できるという魅力を持っている。 まずケーブルTVの視聴者は、金を払って視聴する積極的な視聴者集団であり、より細分化された消費集団である。すなわち、ケーブルTV別に視聴者の特性を分析できるという点で、企業側は戦略的なターゲット設定が可能であり、同一の商品でもターゲットの特性とチャンネル特性に応じて内容の異なる広告を制作できる長所がある。 したがって広告形態においても、既存の放送では見られなかった「インフォマーシャル」(情報広告)「中間広告」「スポンサーシップ広告」などが制作され、特定の消費者層への集中攻略が可能になった。 いわゆる商品の情報伝達を主とする2~3分の長さのメッセージ伝達のためには、既存の15秒のCM制作方式とは異なる新たな方式が導入され、これを通じて広告制作業全般にわたる質・量的発展をもたらすと期待される。 また、既存の広告会社以外に、媒体代行を専門とするレップ社の登場が予想される。レップ社は地域有線放送局の広告時間を専門的に代行販売する会社で、既存の広告会社ではカバーできない媒体業務を専門的に代行すると見られる。 問題は、既存の放送では広告の待機物量が積み上がっている状態だが、これらがすべてケーブルTV側に回るとは見られないという見通しである。広告主がケーブルTVの普及率と視聴率に確信を持てていないためだ。 これに関連し、総合有線放送委員会の広告審議委員会の朴輿植(パク・ヨシク)部長は「この2カ月間で900本余りの広告を審議したが、大部分は既存の放送で審議を受けたもので、まだ新しい形式の広告はなかった」と明らかにし、「ただ変わった点があるとすれば、既存の放送にはなかった地域広告である美容室・結婚式場・食堂・製菓店などの広告が1日10件ずつ増えていることだ」と語った。 彼はまた「チャンネル別の専門編成がうまくいけば、既存の放送より広告効果は最大化され、それに伴い広告の浪費も大きく減ると展望される」と見通した。 ◇ケーブルTVの出現により、地域に基盤を置く中小業者の広告放送が集中する見通しだ。美容室も主要な広告主である。
1995-02-28 | 朴淵雨
「夢のチャンネル」CATV時代開幕 制作会社・広告市場の変化<下> 芸能人・スタッフ・広告市場が「地殻変動」
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