1995-05-31 | 姜永洙 作 朴男 畵

小説 素女経<29>

本文はAIによる機械翻訳です。見出しは原文(韓国語)のまま表示しています。正確な内容は原文をご確認ください。

皇太子が嘆息を重ねていたとき、陳夫人は乱れた姿で皇帝の寝殿を訪れた。久しぶりに東夏の胡蝶術で体が熱く高まっていた皇帝は、寝殿を訪ねてきた陳夫人を見た瞬間、冷水を浴びたようにうろたえた。東夏が脇へ退くと、陳夫人は寝床の端に顔を伏せたまますすり泣いた。眉間に深く皺を寄せながら、皇帝は気に入らぬという風に舌を打った。 『何事があって朕の寝殿に来て泣くのか?』 『それでも陳夫人は答えなかった。ゆっくりと上体を起こした皇帝が、陳夫人の背を軽く叩いた。 『なぜ泣くのかと問うておるではないか?』 『陛下、実は…。』 『はて、もどかしいことよ。話してこそ何事か朕にも分かるのではないか。』 陳夫人は涙に濡れた眼差しで皇帝を見つめながら、たどたどしく言った。 『申し上げるのも恐れ多いことですが…先ほど太子殿下が妾の部屋に入ってこられまして…。』 深く刻まれた皇帝の額が、みみずが這うようにうごめいた。 『朕に何と言うのだ?』 『陛下、口にするのもはばかられます。』 『いったい何を言っておるのだ。陳夫人の部屋に太子が入って、何をどうしたというのだ? 力ずくで手を出したというのか?』 『さようでございます。』 『そのような異変があるとは! よくも朕の女を太子が犯そうとするとは。いったい太子は綱常の道が何であるかも知らぬのか?』 皇帝は蛇のような目で陳夫人の全身を舐めるように見た。何か良からぬ姿を見つけ出そうという色があらわだった。舌先から落ちる言葉に力がなかった。 『太子が何をしたのか、詳しく申せ。』 『妾が居室に戻ったとき、太子殿下が訪ねてこられ、陛下のご病状がどの程度かとお尋ねになりました。それでお答え申し上げたのです。今は夜も深く、宮人たちの耳目もありますので、夜が明ければ直に大宝殿へ向かわれ陛下に拝謁されるのが正しいと申しました。するとそのとき太子殿下は力ずくでこの身を…。』 皇帝はたどたどしい陳夫人の言葉の中に引き込まれていった。今すぐにも悲しげな泣き声を上げそうな彼女が痛ましく、耐えられぬという風に荒い息をついた。すでに皇帝の顔は赤く染まっていた。 『それでどうしたというのだ? 太子が不測の振る舞いをするに任せ、拒まなかったというのか?』 『陛下、何という心外なお言葉でしょうか。どうして妾が黙っておりましょうか。妾はあらゆる口実を設けて、かろうじて抜け出してまいりました。』 『太子は今どこにいるのか?』 『文殊殿の妾の居室におります』 『何と、陳夫人の居室にか?』 『さようでございます。』 皇帝は険しい眼差しで陳夫人を睨みつけたのち、外に向かって叫んだ。