1995-06-30 | 崔元龍

[固定観念を脱し新感覚に接木] 太平洋製薬/ケトトップ

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関節炎や筋肉痛などで凝りや痛みがある場合、従来は薬局を訪れる人が誰もが『湿布を一つください』と言っていたが、最近はいきなり『ケトトップをください』と、購入する医薬品を名指ししてしまう。そのため薬局ごとに目につきやすい場所に消炎鎮痛剤である「ケトトップ」を備えている。 太平洋製薬(代表・鄭蘭永〈チョン・ランヨン〉)が昨年7月から本格販売に入った「ケトトップ」は、一度使ってみた消費者の口コミが続いたことに支えられ、飛ぶように売れている。 昨年下半期に25億ウォンの売上高を記録したこの医薬品は、今年上半期に60億ウォンの販売高(推定値)を上げ、2倍以上の伸びを示した。最近は毎月12億5000万ウォンの売上高を記録している。 6枚入り1箱で標準小売価格が4500ウォンと価格がやや高く、当初は消費者の選択に抵抗がなかったわけではないが、薬効を経験するにつれて価格帯の壁を克服したというのが太平洋製薬側の説明である。 太平洋製薬側は、ケトトップの今年の販売額が最低130億ウォンに達すると自信を示している。 国内で生産される数万種の医薬品のうち、売上高100億ウォンを超える品目はバッカスなど63品目にすぎず、特に病院が大量購入する専門医薬品を除いた一般医薬品分野では10余品目にとどまる。 製薬業界は、ケトトップが発売1年で年100億ウォン台を突破していることについて、極めて異例な現象と評価し、羨望とともに嫉妬の混じった視線を送っている。 ケトトップは鎮痛消炎剤を皮膚に貼るパッチ剤の形態で製造し、経口服用に伴う胃腸障害などの副作用を解消することで、高血圧・糖尿病患者も安全に使用できる。太平洋製薬はこの点を十分に活用し、広告文句も「飲まずに貼ってください」と定め、大々的な販促攻勢を展開している。 ケトトップの特徴は、新たな薬物伝達システムを採用し、患部に高濃度の薬物を直接伝達しながらも薬効が24時間以上持続するという点である。鎮痛消炎剤をプラスター(硬膏剤)タイプで開発したのは世界初というのが太平洋製薬の説明である。 太平洋製薬は皮膚を通じて薬物を大量に浸透させる技術を開発するため、米国セラテック社で技術研修を受けたりもしたが、化粧品が主力事業である太平洋グループの皮膚に関するノウハウがこの薬品の開発の土台になったという話である。 太平洋製薬は「経皮鎮痛消炎剤の薬物浸透増進技術」について、韓国はもちろん米国・英国・日本・ドイツ・フランスなど先進5カ国に特許を出願しており、特許が登録され次第、輸出も積極的に推進する方針である。