1995-06-30 | 李墉澤

「これがマーケティング」 サプライズ販促が相次ぐ

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ヒット商品の秘訣の裏には必ず人並みでないマーケティング戦略が伴う。各社が製品の品質やデザインに劣らず、消費者に刻み込めるマーケティング戦略を強調しているのはまさにこのためである。 これにより、感覚的でありながら個性を強調し、競合他社と差別化された新しいマーケティング手法が盛行している。 とくに競争が激しい分野ほどその手法はより多様である。 今年初め、ソウル江南のルームサロンには女子大生をはじめ美貌の女性が登場し、酒の販促を行って話題を集めた。今年に入って大々的な価格引き下げ策を展開している世界洋酒とOBシーグラムが、美貌の女性を動員して「シーバスリーガル」を宣伝したのである。 東洋ビールと朝鮮ビール、真露クアーズビールのビール3社は、年初に競うようにスキーキャンプの支援に乗り出した。スキーが若年層を中心に広がっているだけに、これを利用して自社製品のイメージを高めるためである。 東洋ビールはまた、ビールの繁忙期である7月に合わせてプロ野球イベント缶を発売し、朝鮮ビールはウインドサーフィンを楽しむ美貌の女性が描かれたサマーフェスティバル・イベント缶を発売することにした。夏市場をつかむために7、8月の2カ月間だけ販売される期間限定の製品である。 これに先立ちTongyangは「ネックス」を開発するため10万人余りの消費者を対象に味のテストを行い、これを広告販促にも活用し、朝鮮は岩盤天然水で作った「ハイト」ビールだとして水論争を引き起こしもした。 ヘテ製菓は無砂糖ガム「デンティキュー」を発売する際に歯牙信頼マークを使用し、大きな成功を収めた。それにとどまらず消費者に継続的に信頼を築くため、CFに歯科医師も登場させた。 これに競合他社も歯牙信頼マークをガム製品に貼付して対抗している。 三養食品はまたカップ麺を新たに発売する際、CF史上初めて戦争場面を演出し、南陽乳業は「ミシー族」広告を粉ミルクのCFに活用して人気を集めた。 「私が違うように、私の子どもも違う」という内容のこの広告は、ターゲット層が20~30代の既婚主婦に合わせられたため、ターゲットが限定されすぎるという社内の反対にぶつかりもしたが、個性を重視する若い主婦・女性に人気を集め、製品販売も好調を見せている。 昨年イノセンスUVツインケーキで化粧品業界に旋風を起こしたナドゥリ化粧品は、昨年12月にソウル駐在の各国大使館を訪ねる異色のマーケティングを展開した。世界的ブランドに育成するという社の方針に従い、外国大使館からその国の化粧品卸売業者を紹介してもらい、サンプルを同封した手紙を送った。 また現代自動車グループは「アバンテ」を発売する際、後部をトラの目を連想させるように開発し、「アクセント」は新世代を狙って薄緑色や薄紫色など破格の色を採用した。 ラッキーは女子高生を対象に美容講座を開催するなど、各社のマーケティングおよび販促戦略はますます多様化している。 とくに個性を重視する傾向が鮮明になっている消費者に食い込むため、従来とはまったく異なるマーケティング手法の開発がさらに活気を帯びるものとみられる。 ◇「X世代」「ミシー族」など消費者が個性を追求する傾向が鮮明になるにつれ、各社もこれに合わせて多様で差別化されたマーケティング戦略を展開している。写真は東洋ビールの「ネックス」キャンペーンの場面(上)と、業界初の戦争場面を活用して制作した三養食品の「大鍋」CF。