最後にティーショットしたAのボールは大きく曲がり、右の林の中のOBゾーンへ消えた。 「しまった…OBか?」「そうです。前にあるOBティーから打ってください」キャディーはいつの間にかAのバッグを肩に担いでいる。 「いや。このティーから打ち直す」「だめです。OBティーから打ってください」 キャディーはこう冷たく言い放つと先に進んでいく。Aはぼう然と立っている。 同伴者の一人は「そうしろよ。前に出て打つ方が有利だ」と口を添える。「有利だ」とはどういう意味なのか。 「まったく!」 気難しい性格のAも仕方がないという様子でキャディーに従い、有利だという前方のOBティーへ行くしかない。 規則通りならOBが出た場合、1罰打を受けた後、元の場所(ティー)から第3打を打たなければならない。つまりAはもう一度ティーショットをしなければならない。 ところが大半のゴルフ場はこの規則を無視し、OBティーを置いている。そしてゴルファーにはただ一度のティーショットしか許していない。重ねてOBが出ればティーショットをやり直す権利がプレーヤーに与えられているのに、ゴルフ場はこの権利を剝奪し、規則違反を強行させている。 「ティーグラウンドでOBなどのミスが出れば、前方のフェアウェーに設置されたOBティーから第4打を打て」がゴルフ場のローカルルールである。この世にOBティーという奇妙なティーが設けられたコースは、韓国と日本以外にはないだろう。 規則に違反し、いわゆる「前進4打制」をゴルフ場がローカルルールとして定めた理由は、もっぱら速いプレー進行と収益増大にある。 「ティーショットがOBなら、そのままティーを離れて前のOBティーから打て」、あるいは「ロストなら紛失球の近くからそのままプレーを続行せよ」といったローカルルールは、ゴルフの精神と規則を冒とくし、プレーヤーを無視する仕打ちである。 「前進4打制」がおおむねそのプレーヤーに有利だというのは、ティーから打ち直した第3打がOBティー付近まで届かないため、距離で得をするという意味である。したがってOBティーから打ったものを第4打目として打つわけだが、これはあくまで仮定である。ゴルフのゲームに仮定はあり得ない。 「私は規則通りティーから第3打を打つ」と規則を守ろうとしても、キャディーは頑として拒む。自分の金で雇った自分のキャディーに妨げられるという、あきれた立場に置かれるわけだ。 もっともキャディーもゴルフ場の厳しい命令に背くことはできず、ゴルフ場が規則を無視してまでOBティーの設置で競技を迅速に進行させ、収入をさらに上げようとすることを責めることもできない話である。 そこに「有利な場所」(?)のOBティーをプレーヤーが喜んで受け入れることで、ゴルフ場とプレーヤーは規則1条3項の「合意違反」を平然と行っているわけである。
1995-07-31 | 崔永定
崔永定のゴルフコラム OBティーとキャディー
本文はAIによる機械翻訳です。見出しは原文(韓国語)のまま表示しています。正確な内容は原文をご確認ください。






