1995-08-31 | 春川=金眞暎

大会中に日差し、参加者から歓声 クリニックで3選手「練習が王道」強調

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○…ゴルフクリニックは午前9時10分から始まったが、チップ・ベックは10分前から南コース1番ホールに出て準備運動。 一方、ビジェイ・シンはクリニックの直前に現れ、ドライバーを3回振って体の緊張をほぐし、フロストはシンが模範ショットを披露し始めた後になってようやく姿を見せた。 クリニックは一人が模範を示すと他の者が説明する形式で進行。シンのドライバーショットはチップ・ベックが、チップ・ベックの7番アイアンショットはデビッド・フロストが主に説明し、フロストは理論とチップショットの模範を同時に見せることも。 パッティングクリニックは3人が交互に模範を示し、一言ずつ助言する形式だったが、選手たちはクリニックの途中でそれぞれの考えや冗談を口にし、ギャラリーを楽しませた。 ○…ビジェイ・シンは自分の好きなショットはコントロールしやすいフェードショット(ボールがまっすぐ飛び、落下する前に右へ曲がるもの)だと紹介し、ドライバーで模範を示した。 フェードショットはスタンスを目標物よりやや左に取りつつ、クラブフェースは正常に置くことが要点だというのがシンの説明。バックスイングを普段よりやや外側に取り、ダウンスイング時にはクラブフェースを少し開いてやらなければならないためだという。 シンはあわせて、すべてのスイング段階でバランスを失わないようスタンスをしっかり取るべきだと強調。 ○…チップ・ベックは殊に楽しそうな表情で7番アイアンショットの模範を示した。 フロストがベックのスイングについて「よく組み立てられたショットなので毎回ボールがまっすぐ飛ぶのが特徴だ」と紹介すると、ベックは「スイングをする前には必ず十分な準備運動で体の緊張をほぐさなければならない」と付け加えることも。 ベックは低く抑えるショットと高く上がるショット、一般的なショットなど3種類のアイアンショットを披露した。 「低く抑えるショット」は向かい風の時に有利で、グリップを強く握りフォロースイングを低くしなければならず、追い風を利用して大きな飛距離を出せる「高く上がるショット」はボールをやや左に置いた上でフォロースイングを高く大きく取らなければならないという説明。 アイアンのフェードショットも披露したベックは「ロングアイオンの方がフェードショットを打つのに有利だ」としつつ「ショートアイアンでフェードショットを打つ場合はクラブフェースをもう少し開かなければならない」と助言することも。 ○…「100ヤード以内のショットに関する限り第一人者」というチップ・ベックの紹介に笑いを漏らし、サンドウェッジを握ったデビッド・フロストは「よくアマチュアゴルファーはインパクト時の力で距離を調節しようとするが、これは誤りだ」と指摘。 フロストはバックスイングの大きさで距離を調節すべきだとし、50ヤード、80ヤード、100ヤードの距離のショットを打ってみせることも。 フロストは短い距離のチップショットを打つ時はスタンスをやや狭くすべきで、体の重心を普段より左に置くことがバックスイングを小さくするのに役立つと説明。 また、バックスイングを小さくするといっても腕だけでクラブを振るのではなく、やはり肩を使ってスイングをしなければならないと助言。 ○…パッティングの模範を示す際には3人そろって「練習が一番重要だ」と口をそろえることも。 特にベックは「パッティングは歩くことより易しい」とし、練習・自信・集中力がパッティングを成す3大要素だと紹介。 フロストはグリーンエッジに置かれたボールをパッティングする時はパターを地面につけず少し浮かせて打てとし、ボールの下部を狙うと地面を打つ危険が高いと警告。 一方、シンは6回のパッティング模範がすべて失敗すると、フロストとベックが説明する間、後方で一人パッティング練習をすることも。 ○…この日のゴルフクリニックで3人の選手が共通して指摘したのは、すべてのスイングでスイングバランスを維持すること、肩のターンを確実に行うこと、スイング中に脚がぶれてはならないこと、ヘッドアップをしないことなど基本的な事項。 彼らはバックスイングはゆっくりと、インパクト時にはヘッドスピードを上げよと付け加えることも。 ○…プロアム大会が進行する間、天気がすっかり晴れると参加者たちは楽しそうな表情。 金鍾徳(キム・ジョンドク)プロは「早朝に降った雨でむしろコースコンディションが良くなった」とし、アンダーパーの行進が相次ぐと予想。 一方、ビジェイ・シン、デビッド・フロスト、チップ・ベックが入った組には一般ギャラリーとアマチュアゴルファーが付いて回り、彼らのショットを熱心に観察することも。