1995-11-30 | 崔永定

崔永定(チェ・ヨンジョン)ゴルフコラム、グリーンの補修

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パットのラインはタッチしてはならない「神聖な帯」とみなされる。タッチが認められる例外はあるものの、できるだけタッチしないことを基本とする。すなわち「あるがままの状態でプレーせよ」を尊重するためである。 グリーンとはまさにノータッチの領域。一切のタッチや修復ができないことが原則である。ただし規則はボールマーク、つまりボールが落下してできた芝の損傷、そしてホールカップの跡の修復のみを認めている。そしてそれ以外の事由で生じた損傷はノータッチに属し、修復できないよう規制されている。したがって靴のスパイクの跡やかき傷なども一切直してはならない損傷である。 結局グリーン上ではボールの落下跡だけを直すことができ、タッチも修復も許されない聖域だと考えて差し支えない。 なぜボール跡だけは直してもよいと認められたのかについて、筆者もよく知らない。ただプレー速度の促進のためではないかと思われる。 ボール跡はボールが空中から落ちた衝撃で生じる。二度目のバウンドやアプローチによってはほとんど生じない。そしてボール跡は大抵、作った本人がパットする前に直す。したがってグリーン上には直すべきボール跡が残っているはずがない。グリーン上に上がって自分のボール跡を直してしまえば、その人にはもう直す跡はない。 ところが実際にはプロやトップアマはグリーン上で「何か」を直している。彼らはパットのラインまたはホールカップの近くで「何か」をより熱心に直している。グリーン上にそれほど多くのボール跡があるはずがないのにである。 ボールマークはグリーン全面にわたって広く生じるものである。プレーヤーがホールカップの近くでボールマーク以外の損傷を直す行為は、明白な規則違反であることはもちろんだ。 ゴルフはもともとスコットランドの荒れた野で行われたゲームで、今日のような絨毯のようなグリーンがあるはずもなかった。「あるがままの状態でのプレー」こそがゴルフ発想の精神である。 その面で「ボール跡は直せる」という規則には問題がある。むしろグリーン上ではフェアウェーと同様に一切の修復を認めないことにしてはどうだろうか。そうなればゴルフの発想精神にも合致し、誤解もなくなり、プレーも速くなるなど、一石三鳥の効果を得られるのではないか。