1995-12-31 | 金喜錫

米国・欧州が浮上、日本・エマージングマーケットは下落

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1995年の世界株式市場は、米国と欧州の堅調、日本およびエマージングマーケットの不振に大別できる。年初の世界株式市場は、メキシコ・ペソの暴落により新興市場に集まっていた国際ホットマネーが米国をはじめとする先進国市場へ大挙還流したことで、明暗が分かれた。 米国市場は、年初のメキシコ・ペソ暴落の影響で自国へ戻り始めた海外投資資金と企業業績の好調がかみ合い、1994年の上昇基調が続いた。第3四半期に入ると実体経済が下降局面を示し株価も下降曲線を描いたが、金利引き下げが断行され株価は再び上昇に転じた。これによりダウ・ジョーンズ平均は5000ポイントを突破し、史上最高値を更新した。 英国は、電力、上水道および銀行業種のうちM&A(Mergers and Acquisitions:企業の買収・合併)関連銘柄がとりわけ堅調な1年だった。上半期は企業業績の好転が株価上昇をけん引し、下半期に入ると均衡予算案の発表と景気刺激的な金利引き下げ措置により指数は上昇弾力を増した。 ドイツはマルクの為替相場が最大の変数として作用した。年初はマルク高により弱含みを免れなかった株式市場は、下半期に入りマルクとともに上昇を示し、史上最高値を記録した。 日本市場はバブル経済の崩壊後、不況局面が続き下落が持続した。金融機関の破綻、失業率の上昇などと円価値の急騰が市場を下落の道へ導いた。しかし公定歩合が戦後最低水準の0.5%まで引き下げられ、対ドル円相場が再び上昇し始めると、日経平均は反発に転じ、年末には不良債権処理策の発表とともに年初の水準を回復した。 エマージングマーケットは年初のメキシコ危機以降、ホットマネーの流出で下落幅が大きくなったが、先進国資金が分散投資の観点から再び還流し、第2四半期には反発に転じた。しかし下半期に入り欧米市場の堅調が続くなか、市場流動性の豊富な香港市場を除いては海外資金が再び流出し、全般的に下向きのもみ合い局面が続いた。 ◇海外株式市場1995年の動向