最近、書店街で日本の女性作家が書いた歴史書が静かな話題を集めている。先日死去した司馬遼太郎や陳舜臣のように中国を主舞台としてきた日本の歴史小説家が国内で大きな人気を集めたことはあるが、西欧史を重点的に扱った日本の歴史物が国内の読者層に食い込む現象は極めてまれなケースである。 話題の主人公は塩野七生(59)。日本で大学を終え、1964年にイタリアへ渡った彼女は、いかなる公式の教育機関にも籍を置かず独学で学び身につけた独特の経歴の持ち主で、膨大なローマ史を年代記形式で扱った「ローマ人の物語」がすでに3巻まで国内で翻訳出版され、非常な関心を集めた。 最近出版された「海の都の物語」(鄭道永訳、ハンギル社刊)も、イタリアの都市国家ベネチアの1000年の歴史を小説的技法を借りて興味深く紹介している力作である。 「海の都の物語」は、まず著者が二次的著作物を通じてベネチア史を整理したのではなく、ベネチア全盛期の文書を直接読みあさりながら書いたという点で大きな強みを備えている。特に塩野七生は数十年間イタリアに居住し、生き生きとした現地感覚が身についており、この本は一編の映像作品を見るようにリアリティーが生きていながらも、「盛んな者は必ず滅びるものだ」という塩野の運命的な歴史観が滔々と生きている。 しかしこの本の最大の美徳は、ベネチアという手のひらほどの都市国家がいかにして1000年という壮大な歴史の中で繁栄を謳歌できたのかを「奥深い物語」を通じて学べる点にある。ローマ帝国末期に野蛮族の侵入を避け、海辺の沼沢地を生の拠点としたベネチア人が1787年にナポレオン軍によって滅亡するまでの1000余年の長い歳月、それは人間の知恵と可能性が最大限に織り上げられた一大パノラマであった。 ベネチアはキリスト教国家であるが、徹底して実用主義的な政策を取り、宗教的イデオロギーから抜け出しており、誰でも海外貿易に参加できるようにしつつ大商人の独走を牽制し、いわゆる大資本家や大金融家を作らない経済の正義を実践した。日本のビジネスマンの間でこの本が話題を集めた理由もそのためである。また共和制を最初から最後まで維持しながらも、15世紀半ば以降トルコ帝国と200余年間に7度も戦争を行う底力を発揮した都市国家であった。スペイン、フランスなど強大な専制国家はもちろん、東方の異教徒大国との対決の中で生存の法則を見いだしたベネチア人が学び身につけた外交術も驚くべき水準であった。 塩野七生が「ルネサンスの核心を書く」としてベネチアを選んだ理由は、このように合理的理性と個人の創意力を基盤に1000余年間繁栄できた秘訣を重視したためであった。
1996-02-29 | 李勇雄
都市国家ベネチア、千年続いた繁栄の秘訣を追う
本文はAIによる機械翻訳です。見出しは原文(韓国語)のまま表示しています。正確な内容は原文をご確認ください。






