▲根本原理を学んで帰ってこい=『Samsung Electronicsはわずか26年という短い期間で世界的メーカーへと成長した。何か特別な秘訣でもあるのか』 海外の電子関連会社を訪問するたびに聞かれる質問である。もちろん特別な秘訣はない。ただ私は、外国技術を導入するのなら基礎から徹底的に学び、その根本原理まで習得して最終的には自分のものにしなければならないと常に考えてきた。そして機会あるごとに、過酷といえるほどに根本原理、核心技術を追求した。 技術研修のため現地工場に派遣される関係者は必ず呼び出し、次のような過酷な注文をしたものだ。『根本原理まですべて学んでこい。何としてでも研究し、学べ。それができなければ帰ってくるな』 海外と契約を結んだとしても、根本技術まで教えてくれる会社はない。したがってわれわれは自ら研究し、実務者同士で議論し、海外で働く大先輩を訪ね歩いて指導も受けるなど、ほとんど独自開発するかのように核心原理を習得しなければならなかった。素手で壁に穴を開けるような難しい仕事だった。TVおよびVTR、電子レンジ、電子交換機、半導体事業などがすべてそうだった。 Samsung ElectronicsがVTRを生産すると言ったところ、先進企業は相手にもしてくれなかった。下請け組立生産まで提案したが、応じてくれる会社はなかった。冒険を強行しなければならなかった。大学で学んだ基本原理をもとに数え切れない試行錯誤を繰り返しながら、他社が5年、10年かけて開発した技術を一つ一つ解き明かしていった。涙ぐましい日々だった。 半導体はさらに厳しい条件から出発した。われわれが半導体に関心を持つと、海外企業は生産設備技術については質問すらさせなかった。半導体技術という言葉が出た途端に商談は打ち切られてしまった。 Samsung Electronicsが今日メモリー半導体分野で世界トップの座に立ったのは、まさにわが技術陣の努力の結晶である。 ▲核心技術をおろそかにすれば滅びる=電子産業に身を投じた1973年から、私はずっとサムスン電子の事業構造をどう導いていくかを熟考した。そのために日本と米国の電子メーカーの事業構造を注意深く観察した。 一つの結論を得ることができた。「核心技術をおろそかにすれば滅びる」ということである。 米国のRCAは、私がサムスン電子社長に就任した1970年代までは、カラーTV、ラジオおよびTV放送局、防衛産業用の各種電子製品分野で世界屈指の大企業だった。しかし1985年末にゼネラル・エレクトリック(GE)社に売却され、今では群小企業に転落した。RCAの悲劇は、1970年代に米国業界を風靡した多角化の熱風に乗り、自社の核心技術と何の関係もない分野に手を出したことから始まった。 RCAはハーツ・レンタカー、冷凍食品、金融サービス、さらにはカーペット製造業まで事業領域を拡大していった。自らの強みであったエレクトロニクス部門は当然おろそかになった。1981年に再建のための手術が断行されたが、すでに時遅しだった。 1980年代初めまでは米国にはRCA以外にもGE、ゼニス、フィルコ、エマソンなど、そうそうたるTVメーカーが10社余りもあった。しかし今はすべて消えてしまった。 なぜこうなったのか。私なりの結論は、絶対優位の核心技術部門をおろそかにしたためである。自社が持つ技術力と核心分野を忘れ、おろそかにしたことから生じた企業興亡のドラマだった。 家電製品はいったん普及が完了すると伸びが鈍化する。このとき短期利益にのみ関心を置けば、それまで開発してきた核心技術部門がおろそかになる。この隙をついて海外の家電メーカーが入り込み、競争力で後れをとることになるのである。 ▲効率経営と戦略経営=日本が戦後に試みて成功を収めたのが効率経営である。効率経営とは、市場に出て久しい製品に小さな改善を重ねることで、外国製品より少し性能がよく、見た目がよく、使いやすく、原価が安いにもかかわらず価格は他社より高い製品を開発し、大きな成功を収めることをいう。 しかし競争相手を振り切って大きく成功するためには、細かな部分で絶えず改善を続け、競合製品との差別化に成功しなければならない。 この要領を習得し実行できる企業は、一つ二つの戦略経営を備えた企業より強固な企業として生き残ることができる。代表的な例が日本のカメラ、オートバイ、家電製品などである。 将来大きく需要が見込まれる素材、部品、製品、あるいはサービスを予測して開発し、特許で保護しておけば、供給が制限され高い市場価格を維持できる。戦略経営とは、こうした方式で多くの利益を上げ、良好な経営成果を収めることをいう。 半導体のうちマイクロプロセッサーだけで世界半導体市場の9.3%を占め、情報化社会への転換期を先導しながら高い利益を上げているインテル社のグローブ会長は、1986年ごろ私にこう明らかにしたことがある。 『インテルはマイクロプロセッサーを徹底的に強化し、世界市場を主導する予定だ。続いてコンピューターのマザーボードに注力する計画だが、マザーボード事業はマイクロプロセッサーに劣らず付加価値が高い。その次はPC自体を生産して世界に売る予定だ』。インテルは今、その計画通りに進めている。 世界超一流企業になるためには、必ず優れた戦略が先行しなければならない。効率経営は必ず必要だが、効率経営だけでは世界超一流企業になれない。韓国でもこうした企業が続々と現れることを希望する。
1996-04-30 | 서울경제
Samsung Electronics神話とその秘訣 姜晋求(カン・ジング)会長回顧録の要約<5・完>
本文はAIによる機械翻訳です。見出しは原文(韓国語)のまま表示しています。正確な内容は原文をご確認ください。






