1996-09-30 | 崔英圭

[ベスト資格証ベスト専門人] 製鋼の専門家・洪純泰(ホン・スンテ)<浦項製鉄所転炉主任>

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製鋼工場は鉄鋼製造工程の中で製品の質を左右する最も重要な基礎工程である。このため製鋼工場は「製鉄所の花」と呼ばれる。 製鋼工場は、溶鉱炉から出た銑鉄状態の溶銑を転炉(るつぼの形をした大きな容器)に入れ、酸素を吹き込んで不純物を燃やして除去する吹錬作業を通じて鋼鉄を作る工程である。 浦項製鉄所製鋼部の転炉主任、洪純泰(ホン・スンテ)氏(43)は、国内鉄鋼業界で「鉄の薬剤師」と呼ばれる鉄鋼専門家である。 洪主任は、あたかも薬剤師が体に良い薬材を選別し成分を調節して名薬を作るように、鉄鉱石を溶かした溶銑の成分を調節して最も強く加工性に優れた鋼鉄を作っている。 洪主任の業務の中で最も重要な仕事は吹錬作業。30分余りの作業時間のうち、酸素の流入など核心となる作業時間は17~19分。特に準備時間の5分の間に秒を争いながら各種の作業条件を緻密に決めなければならないが、作業条件は溶銑の色、音、温度、炎の様子、流れる様子などを見て判断する。判断要素も実に70種余りに達する。こうした作業条件が分析されると、酸素の流入時間と溶銑の成分を調節して鋼鉄を作る。 洪主任は77年9月に浦項製鉄に入社して以来、19年間ずっと製鋼工場だけで勤務してきたベテランである。吹錬作業は長い経験を通じて蓄積されたノウハウが必要な特殊業務だが、洪主任は溶銑の色を見るだけでも溶銑の成分を見分けられる境地に達したという。 『操業現場で何よりも重要なのは職員の和合だ』と語る洪主任は、7月に製鋼工場が毎年選定する「今年の製鋼人」に選ばれた。 慶北・金泉が故郷の洪主任は『世界最高の製鉄所で最も競争力のある製品を生産しているという自負心で、今日も赤い溶銑を見つめている』と話す。 【崔英圭】 [写真]