1997-09-30

超高層ビル/大宇・Hyundai Engineering & Construction

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◎Daewoo Engineering & Construction/国内外で建設活発「第2の跳躍期に始動」/上海・マレーシアなどで70階以上の複合ビルを施工/102階の仁川松島テウセンター、来年着工予定。大宇建設(代表・李一鎖)は1993年から超高層ビル建設に関する研究を続けてきた。これを土台に東南アジアでは既に70階以上の大型ビルを施工中である。今年に入って中国でも92階建てのビルを建てることを決め、設計に着手した。 海外部門とは異なり、国内では市場調査段階にとどまっていた大宇は、今年初めに仁川松島埋立地に102階建ての複合ビルを建てるという遠大な計画を発表した。 この社屋が完成すれば、グループ本社を松島へ移転する案も積極的に検討中である。超高層ビル新築を契機に第2の跳躍期に始動をかけるという布石だ。 ▲松島テウセンター=松島埋立地28万8000坪に大宇グループ本社をはじめ、貿易センター、コンベンションセンター、空港ターミナル、ホテル、レジャースポーツ施設、文化施設、総合研究所を備えた102階建ての複合団地を建設する。来年着工し、1兆7000億ウォンを投じて2002年に完成する予定である。続いて2004年までには5000億ウォンを投じ、映像および遊戯施設を備えた最先端テーマパークを追加造成する計画だ。テーマパークは自社の技術力を考慮し、外国企業と共同で推進する方針である。 大宇は4月に仁川市へ事業提案書を提出した後、7月に総合計画を完成させた。個別施設の設計を進めており、来年上半期中に認許可を経て工事に入る予定である。 松島地域は仁川国際空港、甕津島嶼圏域、江華圏域、西北部埋立地と連携し、成長可能性が無尽蔵な場所だ。ここに複合レジャー団地が造成されれば、仁川地域に波及する社会・経済的効果が大きいことは言うまでもない。仁川市と住民が大宇の計画を肯定的に受け入れる雰囲気であり、他企業が推進する超高層プロジェクトとは異なり、特段の困難はないものとみられる。 ▲上海テウセンター=中国・上海の徐家匯地域に5億4000万ドルを投じ、地下3階、地上92階建ての複合ビルを建てる計画である。延床面積11万3000余坪に事務室、商店街、百貨店と500室規模のホテル、270戸のアパートを2001年までに建設する。今年6月、上海大宇センター発展有限公司と設計・施工を一括して担うターンキー方式で契約した。大宇は上海での開発および施工プロジェクトに参加できる機会を広げたという点で大いに鼓舞された雰囲気だ。 ▲プラザ・ラキャット=マレーシアのクアラルンプール都心に4億6000万ドルを投じ、地下6階、地上79階建ての複合ビルを建てる工事である。1994年着工、1999年3月完成を目標に工事が進行中だ。事務室、ホテル、アパート、百貨店、ターミナルなどが入る。現在25階まで上がっている。大宇が企画段階から設計・施工・資金調達・監理などすべての分野にわたり主導的役割を果たすターンキー工事であり、韓国建設業界に海外建設の新たなモデルを提示したとの評価を得ている。 ▲テレコム社屋=クアラルンプール中心部に建てる地下4階、地上77階建てのマレーシア国営通信公社の社屋である。昨年1月着工、2億4000万ドルを投じて来年末に完成する予定だ。先端機能を備えた事務室とヘリポート、公演場、レクリエーションセンターなどの付帯施設が入る。 ◎インタビュー/Daewoo Engineering & Construction超高層ビル技術チーム・李熙錫(イ・ヒソク)部長/「超高層分野の国内水準はまだ歩き始めの段階、海外建設のノウハウを生かし技術力向上を導く」 「超高層分野において韓国の建設業界は歩き始めの段階です。設計・施工ともに米国・日本など先進国に比べ大きく遅れています」 今年初めに構成されたDaewoo Engineering & Construction超高層ビル技術チームを率いる李熙錫部長は、超高層ビルに対する韓国の技術力の実情を率直に打ち明けた。それでも「これまで海外で積み上げた施工経験を基に、超高層ビル建設技術に関する限り大宇が国内業界で最高となるよう力を尽くす」と語った。 1993年から傘下の技術研究所で研究を重ねてきた大宇は、超高層ビル建設を将来の戦略事業とみて技術習得に余念がない。 「超高層ビル建設のノウハウがないため、施工は可能でも時間が多くかかります」。米国が1層を建設するのに15日、日本が17日かかる一方、韓国は25日程度を要するという話だ。100階を建設するなら米国企業より1000日多く必要となる計算である。李部長は15日で1層程度を仕上げられる技術力を備えるという目標を立てている。 「設計部門は実に脆弱です。設計はいまだ米国の設計会社に依存せざるを得ません。今後は両国の共同作業を活性化し、できるだけ多くの技術を引き継がなければならないでしょう」。李部長はそのために大韓建築士協会や建築学会が先頭に立つべきだと強調した。 超高層ビルに対する李部長の見通しは非常に明るい。彼は「超高層ビル建築が事業性と経済性の面で必ずしも優れているわけではないが、韓国の技術水準を一段高めるという点で非常に重要な分野だ」と語った。 また、国際都市であるソウルや仁川国際空港などに100階建てのビルが建てば、その象徴性は金銭では計算できないだろうとの言葉も付け加えた。 ◎Hyundai Engineering & Construction/世界最高層ビルの自主設計能力を確保/「市場開放への備え・戦略事業育成」のため必須/3億ウォン投資、134階「漢江シティタワー」設計案を完成

Hyundai Engineering & Construction(会長・鄭夢憲)は、世界で最も高い米シカゴのシアーズタワーより71mも高い134階建て超高層ビル(514m)の設計能力を確保している。 Hyundai Engineering & Constructionは昨年4月から超高層設計の専門研究機関であるイリノイ工科大学と共同プロジェクトチームを構成し、ソウル竜山区漢江路3街の鉄道庁工作庁敷地を対象に設計案を完成させた。 超高層建物の設計・施工技術力の確保、都市の条件に適した建物設計のため、3億ウォンの研究開発費が投じられた。実際に建物を建てないにもかかわらず3億ウォンの資金を投資したのは、自主設計能力を確保して建設市場開放に積極的に対応し、海外市場へ活発に進出するためだとHyundai Engineering & Constructionは説明している。 「漢江シティタワー」は既存のシアーズタワーだけでなく、現在施工中の世界最高層ビルであるマレーシア・クアラルンプールの「ペトロナスタワー」(88階、450m)よりも高い。延床面積は12万5659坪に達し、駐車台数5000台、想定居住人口も1万6000人余りに及ぶ。 超高層ビルを施工するには、風と地震、設備施設などに対する特別な施工管理システムと技法が必要である。134階のビルは20階規模のビルより風に対する抵抗が500倍に達するため、Hyundai Engineering & Constructionとイリノイ工科大の研究チームは鉄骨フレームチューブと鉄筋コンクリートのコアウォール(Core Wall)、ベルトトラスなど先端の特殊躯体システムを設計に反映させた。 空間構造は商業施設、事務室、ホテル、食堂と展望台の複合用途に合うよう、垂直動線のためのエレベーターを建物全体で3つの部分に分けて設置し、それぞれにスカイロビーを置くよう処理された。 設備施設は事務室とホテルをそれぞれ分離し、事務室部分では30階ごとに機械室を置いて処理したうえ、深夜電力を利用した氷蓄熱システムを活用してエネルギー効率を極大化した。 Hyundai Engineering & Constructionは設計に関する共同研究とともに現業部署所属の職員を派遣して超高層建物の施工法に関する研究を並行し、超高層建物分野を戦略事業として育成しようとする意志を示した。 ◎インタビュー/Hyundai Engineering & Construction技術研究所・張孝成(チャン・ヒョソン)専務/「漢江シティタワーの研究で 設計・施工の技術力を同時に確保、先進国と競争可能」 Hyundai Engineering & Constructionの超高層ビル研究を陣頭指揮する張孝成専務(55・Hyundai Engineering & Construction技術研究所副所長)は、Hyundai Engineering & Constructionを「技術の現代、世界の現代」にしようという一念で働いている。 Hyundai Engineering & Construction技術研究所が主要研究課題として超高層ビルとともに大空間と地下空間の開発を掲げているのも、世界の中のHyundai Engineering & Constructionを築いてみせるという意志の表れだ。 張専務は「都市への人口集中および地価上昇、象徴的なイメージ表出への欲求により、ビルの超高層化は世界的な趨勢だ」としつつ、「建設市場開放と海外市場進出のためには、先進国と競争できる技術を開発することが急務だ」と指摘する。 Hyundai Engineering & Constructionが具体的な事業計画がないにもかかわらず、ソウル竜山区漢江路3街の鉄道庁敷地を対象に世界で最も高いビルの設計案を作成したのも、建設市場の環境変化に対し先行する技術力を確保しようとする努力の一環である。 他の建設会社が最高層ビル建設を推進しながらも、自主設計能力の確保より先進国の設計技術をそのまま導入しているのとは大きな違いがある。 張専務は「超高層建物について自主設計技術を確保できなければ、事業の主体が設計を担当した先進企業にならざるを得ず、国内企業は引きずられるしかない」としつつ、「Hyundai Engineering & Constructionは『漢江シティタワー』の設計案を研究する中で自主設計と施工能力を確保することとなり、今後超高層建物を建てる際に総合建設管理者の立場から事業を主導できるようになった」と意義を説明する。

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