昨年半ばから世の中はPCS一色だった。移動電話市場の「老将」であるセルラーフォンは、まるで「没落」するかのように見えたりもした。
それから1年後。PCSは期待通り移動電話市場で旋風を起こした。しかしセルラーフォンの戦果もそれに劣らず目を見張るものだった。この期間中、SKテレコムの純増加入者は130万人。新世紀通信は80万人を超えた。実際の新規加入者はこれよりはるかに多いというのが両社の主張である。
退出すると予想されていたセルラーフォンは依然として健在だ。とりわけ新しいものを好む国で、古いものが名品とまではいかなくとも、恐るべき新世代と堂々と肩を並べている。彼らがイソップ寓話のウサギのように眠っていただけではなかったからである。
PCSの長所は「クリーンな通話品質」だった。実際に「通話中によく切れる」「音質が鮮明でない」という不満はセルラーフォンの大きな弱点だった。
セルラーフォンはこの問題を「通話音質最適化ボコーダー」(EVRC)というプログラムで解決した。携帯電話にこのプログラムを搭載すればPCS並みに音質が良くなるというのがSKテレコムと新世紀通信の説明だ。しかも基地局数がPCS各社より多く、通話可能地域がはるかに広い。自然と「最近のセルラーフォンは使える」という声が出てきた。
新世代(PCS)のひらめいたアイデアに対抗し、破格のマーケティング戦略も披露した。
SKテレコムはクリスマスイブに雪が降れば補償金を支払う「ホワイトクリスマス」イベント、新世紀通信はファミリーグループに加入した人同士は無料で通話できる「017ファミリー料金制」などを実施している。新世紀通信はとくに「ジャージャー麺の配達」「馬羅島」などヒット広告を制作し、若年層の目を捉えた。
PCSよりやや高かった利用料金も大きく引き下げた。SKテレコムは今年に入って10秒当たり26ウォンの通話料金を21ウォンに下げた。法人顧客は通話料を18.4%程度引き下げた。新世紀通信も指定番号割引サービスなど多様な料金割引制度を打ち出した。結局、移動電話料金全体が下がったのである。
PCSとセルラーフォンが1年間繰り広げた競争から明らかになった結果が一つある。「供給過剰」という懸念さえ拭えるなら、消費者に最大の恩恵をもたらす手段は「競争」だという教訓である。【金相淵(キム・サンヨン)記者】
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