南北交流が休戦協定の条項一つで座礁する危険に置かれた。 国連軍司令部・北朝鮮将官級会談の国連軍司令部側代表であるジェームズ・ソリガン米軍少将が28日、「北側が国連軍司令部の承認を引き続き排除しようとするなら、金剛山陸路観光など南北交流協力事業は正常に進められないだろう」と述べたと報じられた。 国連軍司令部のこうした立場は、現行の休戦協定上、軍事境界線(MDL)を通過する際には国連軍司令部の承認を得ることになっているにもかかわらず、北朝鮮が国連軍司令部を排除しようとしていることにくさびを打ち込む意図だといえる。 当初この問題は、京義線と東海線の鉄道・道路連結工事に関連した非武装地帯の地雷除去検証団交換をめぐる北朝鮮と国連軍司令部の対立から始まった。国連軍司令部の立場に変化がない場合、南北間の血脈つなぎ工事はもちろん、開城経済特区事業などにも支障が生じるとみられる。 北朝鮮は休戦協定を破棄する目的で1994年に米国との平和協定締結を要求し、軍事休戦委員会から一方的に撤収した。北朝鮮の休戦協定無力化の試みは、在韓米軍撤収と韓国を排除したまま米国と交渉するという多目的戦略だった。 休戦協定や平和協定が追求する目標は南北間の和解である。南北間の鉄道および陸路連結はこれを実現するための手段だ。休戦協定が南北和解と交流の阻害要因になるということは、韓国国民の情緒では容易に納得できない。 北側は1992年の南北合意書で「休戦状態を平和状態に転換させるため共同で努力し、このような平和状態が実現されるまで現行の軍事休戦協定を遵守する」とした。 2000年10月の米朝共同コミュニケでも、休戦協定を強固な平和保障体制に転換することで合意したことがある。 しかし、平和状態への転換に障害をつくったのは全面的に北朝鮮の責任である。休戦以降、北側の休戦協定違反事例は40万件を超える。さらに深刻な事態は、北朝鮮が核兵器を開発しているという事実である。 最近の北朝鮮と国連軍司令部の対立も、北朝鮮が核開発の事実を認めたことで生じた米朝間の緊張状態と絡み合っており、事態をさらにこじれさせている。 北朝鮮は核問題解決の方法として米国に不可侵条約の締結を求めているが、これは平和協定に向かう過渡的手続きとして利用しようという意図とみられる。 しかし本当に重要なのは協定の名称ではなく、協定を遵守する意志だという点である。休戦協定も守らないのに平和協定を守るのかという疑念が先に立つ。 それでも南北と国連軍司令部は、変化した南北関係に合わせて南北交流を促進する方向で休戦協定を改定するか、新たな協定を締結する問題を議論する時期になったと考える。 そのためには北朝鮮の核放棄が大前提であることは言うまでもない。
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