先に説明したとおり、スライスはインパクトの瞬間にクラブフェースが開いたままボールに当たるために発生する。クラブフェースがオープンになるのは▲手が強く引っ張り出されてリリースされない場合 ▲腰が急激に回転する場合 ▲インパクトの瞬間に背骨を伸ばす場合 ▲ウィーク(weak)グリップの場合など、大きく4つの原因に由来する。
まずリリースされていない場合と、腰が回り過ぎるほど速い場合を見てみよう。
どちらも胴体回転スイングの誤りに該当する。スイングにおいてクラブヘッドは殻竿の小枝、グリップした両手は連結部分に当たる。ところがインパクトの瞬間に両手に力を入れたままクラブを放り出さず、コッキング状態をあまりに遅らせると、手がクラブヘッドより先に出てしまう。ヘッドが手を追いつけないまま、フェースが開いた状態でボールを打つことになるのだ。
胴体をあまりに急激に回転させることもスライスを招く。胴体回転がヘッドスピードを加速させるのは事実だが、自分が出せるヘッドスピードより上体を速く回すことには何の効果もない。むしろ手とクラブヘッドが追いつかず、フェースが十分に閉じる前にインパクトを迎えてしまう。ロングアイアンやドライバーのような長いクラブでは症状がさらにひどくなるものだ。
こうした場合、クラブヘッドが手を追い越す感覚を身につけることが助けになる。軽く素振りをしながら、インパクトゾーンに進入する瞬間に両手を少し静止させるような感覚で、ヘッドが軌道に沿って自然に通り過ぎるようにする。アイアン2本を重ねて握って行うと、ヘッドが自然に回転する感覚をより容易に感じられる。このときグリップを握った両手、特に親指と人さし指の力を抜くことが重要だ。






