指標金利が連日で最低値を更新する「債券ラリー」が続く中、マネー・マーケット・ファンド(MMF)の顧客が当初提示された利回りより高い収益を得るという珍現象が起きている。 30日、投資信託業界によると、指標金利が下がり続けるなかでMMFの簿価と時価の差が次第に広がっている。従来は主に簿価より時価が安い乖離現象があったが、最近になって金利の下落傾向が明確になり、時価がむしろ高くなる逆乖離の傾向が現れている。
このため、今年に入ってMMFに加入し解約する顧客の中には、当初投資信託会社から提示された利回りよりはるかに高い金利を受け取るケースが相次いでいる。加入後に組み入れられる債券価格が高くなり、その分ファンド全体の評価額が高まったためだ。
実際、4月10日に提示利回り3.63%で韓国投資信託の国公債随時入出金MMFに2億ウォンを入金したある顧客は、29日に引き出す際に3.9%の利回りが適用された。この顧客は50日の入金期間中に89万2100ウォンの収益(税金17万6300ウォン納付後)を得て、当初の予定より6万1700ウォン多く受け取った。
現代投信運用の朴仁浩(パク・インホ)債券運用チーム長は「1~2カ月ほど前に加入して解約する顧客は、おおむね0.3~0.5%ポイントの金利を追加で受け取っている」と説明した。
かつてはこうした場合、投資信託会社が当該ファンドから得られる追加収益を切り離して他のファンドに移す事例が多かったが、最近はこうしたファンド間の移動が原則的に不可能となり、収益がそのまま当該顧客に還元されている。
ただ投資信託業界は、乖離率が0.5%以上上昇して簿価評価から時価評価に転換する可能性は高くないとみている。投資信託関係者は「短期間に1.5~2.0%ポイント程度の金利差が生じなければ時価評価に変わることはなく、市場にショックが来ない限りそのようなことはないだろう」と述べた。
一方、投資信託会社は最近、指標債券が一段と強含んでいることから、来週中にMMFの提示利回りを再び引き下げる動きを見せている。現在の提示利回りは個人の場合3.7~3.9%の水準となっている。






