愛する人と目を合わせているとき、急いでいて家具の角に足の指を強く打ちつけたとき、我々の脳ではどのようなことが起きているのだろうか。
こぶし2つほどの大きさで、豆腐のように柔らかい脳は、依然として人体のブラックボックスだ。科学技術がこのブラックボックスの作動をのぞき見る装置の開発を逃すはずがない。以前の脳研究は大部分が死者の脳の解剖を通じて行われたが、生きている脳を撮影できる装置が開発され、今ではリアルタイムで脳の作動状況を知ることができるようになった。
脳機能の映像化技術として代表的なものが、機能的磁気共鳴画像(fMRI)や陽電子放出断層撮影(PET)、単一光子断層撮影(SPECT)などだ。fMRIは最近最も注目される脳映像化技術で、従来の診断用MRIが人体の解剖学的断面だけを撮るのに比べ、ごく短い時間で脳を断層撮影し活動状況を映像で見せてくれる。
1992年に日本の小川博士チームによってfMRI手法が開発された後、多くの研究者がこれを活用して「脳地図の作成」に拍車をかけており、これを通じて脳の機能別領域と神経網の構成状態が次々と明らかになっている。
PETは75年に韓国の物理学者チョ・ジャンヒ博士と米ワシントン大学の研究チームによって開発された。PETは放射能物質を利用して脳内のエネルギー代謝を観察するもので、fMRIに比べ直接的な映像を見られるのが長所だ。長く使われてきた脳波機器(EEG)も、fMRIとPETの弱点を補完する脳波測定技術として発展を続けている。
SPECTはPETのように脳機能を映像化する装置。脳構造を映像化する技術であるCTと1つの装備に結合することが可能になるにつれ、今後主要な検査装備として浮上する見通しだ。
脳機能の映像化技術の発達は、頭脳の高次元的な認知機能を明らかにする研究に活気を与えている。最近は五感を超える「高等体感覚認知能力」に関する研究も、脳映像化技術を活用して注目すべき進展を見せている。
「人々は快楽も楽しみも笑いもいたずらも、また苦痛や悲しみも不安も涙も、脳以外のどこからも生じないということを知らなければならない」とヒポクラテスは語った。脳の神秘が一枚ずつはがされるにつれ、人間存在の神秘さがその分消えるわけではない。脳に対する理解は、人間能力の無限さに対する理解に通じる。科学技術がそれを助けている。






