2007-07-31

3人目の犠牲者に女性を選ぶ可能性も

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3人目の犠牲者に女性を選ぶ可能性も 強硬派の声が強まり極端なカードも排除できず 大統領府「再び危害を加えれば黙って見過ごさない」武力使用を示唆し注目

安吉洙(アン・キルス)記者 coolass@sed.co.kr

タリバン武装勢力が韓国人人質の沈聖民(シム・ソンミン)さん(29)を殺害したことが公式に確認されると、韓国政府は追加の犠牲者が出るかどうかに神経をとがらせた。政府が懸念していた最悪の状況が実際に起き、追加殺害の可能性が一層高まったためだ。拉致13日目となる31日現在、韓国人人質23人のうち2人が殺害され、人質解放も極めて不透明になった。特にタリバン内部では強硬派の声が次第に強まっているとされ、今回の事態の最大の山場となる見通しだ。

◇次の犠牲者は女性人質?=タリバンは沈さん殺害を契機に、今後交渉の山場ごとに人質殺害という極端な「カード」を持ち出すとみられる。当初、交渉初期にはタリバンは人質と捕虜の交換よりも「身代金」を求めているとみられていた。しかし追加の人質殺害により、金銭的補償に関心がないことを明確にした。タリバン報道官のカリ・ユスフ・アハマディは「タリバン収監者を釈放しなければ、男性人質から順に殺害する」と明らかにしていた。またアハマディにつながる情報筋は聯合ニュースとの電話で「人質殺害の周期は次第に短くなるだろう」とし、「今日の出来事は順次殺害の第一段階だ」と主張した。

これにより、女性人質の一部が早期に解放される可能性は事実上なくなったとみられる。むしろ3人目の犠牲者に女性を選び、圧力の水準を高める可能性もある。タリバンは30日、アラブの衛星放送アルジャジーラを通じ、韓国人人質12人の姿を突如公開した。放送画面に現れた人質は主に女性で、これはアフガニスタン政府が自らの要求に応じなければ女性を殺害できると「宣言した」ものと受け止められる。

現在アフガニスタン現地には韓国人男性人質3人が拘束されていると推定される。したがって武装勢力は、31日午後に新たに提示した交渉期限である8月1日午後4時30分(韓国時間)を過ぎても満足できる回答を得られなければ、男性人質の一部を追加で殺害する可能性が非常に高い。また最悪の場合には女性人質を殺害してアフガニスタン政府と韓国政府に圧力をかける可能性も排除できない状況だ。

◇追加殺害の背景と交渉の見通し=タリバンは数回にわたり交渉期限を延長して交渉に臨んだが、自らが求めた捕虜釈放が実現しないと、沈さんを殺害する極端な方法を用いた。今後の交渉で有利な地位を確保するための戦略の一環と分析される。こうした中、ハミド・カルザイ・アフガニスタン大統領などアフガニスタン政府関係者がタリバン囚人の釈放は難しいとの立場を繰り返し示したため、韓国政府は説得作業に乗り出した。しかしハマユン大統領府報道官は31日午後に記者会見を開き、タリバンの要求事項である収監者と人質の交換を受け入れないとの立場を再確認した。これに対し白鍾天(ペク・ジョンチョン)大統領特使は現地で多角的なチャンネルを通じ、人質解放に向けた韓国政府の立場を重ねて強調した。

こうした中、大統領府が武力使用を示唆する内容を国民向け談話に含めたことが注目される。千皓宣(チョン・ホソン)大統領府報道官はこの日「再び(韓国国民に)危害を加えれば、これを黙って見過ごさない」とし、「必ず韓国国民の犠牲について責任を問う」と述べた。千報道官は「軍事作戦を含むのか」との質問に「軍事作戦反対に変わりはない」とし、「対話による問題解決の努力を放棄する時ではない」と答えた。しかしこれは、対話による問題解決が不可能になった場合には軍事作戦を検討し得るという意味と解釈される。政府内では国防部などを中心に、特殊部隊を動員した人質救出作戦が検討されているとされる。韓国政府としても人質2人が殺害され、追加の犠牲者が予想されるだけに、人質救出作戦を考慮せざるを得ない状況だ。

入力時間:2007/07/31 19:35

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