メリルリンチとJPモルガン・チェース銀行の外国為替専門家らは、米国内資金の海外流出と各国中央銀行によるドル比率の縮小によって、来年もドル安が続くとの見通しを示した。これに伴い、ウォンㆍドル相場は短期的に年内に800ウォン台へ突入する可能性が高いとみられている。
在米韓国商工会議所(KOCHAM)は30日(現地時間)、メリルリンチのスティーブン・イングランダー氏とJPモルガン・チェース銀行のレベッカ・パターソン氏の両為替ストラテジストを招き、2008年の為替見通しに関する講演会を開いた。
イングランダー氏は「米国の住宅景気低迷による景気減速や各国中央銀行によるドル比率の縮小などで、ドル価値の下落が続くだろう」と述べた。同氏はこれに伴い、今年10〜12月期中にウォンㆍドル相場が1ドル=890ウォンに達すると予測した。
イングランダー氏は「各国中央銀行はドル資産が過度だと判断し、ドル資産を売却している」とし、「オイルダラーも米国資産を投資対象から除外しており、米国内からの資産流出も続いている」と述べ、ドル価値下落の背景を説明した。
メリルリンチの為替チームは来年の相場見通しについて、ウォンㆍドル相場を▦1〜3月期910ウォン▦4〜6月期908ウォン▦7〜9月期905ウォン▦10〜12月期908ウォンとそれぞれ予想していると同氏は紹介した。
パターソン氏は「米国経済は来年、景気後退に陥らずソフトランディング(軟着陸)する可能性の方が高い」とし、「この場合、海外への資金流出が続きドル安が継続するだろう」と見通した。
パターソン氏は「米国経済は中国などエマージングマーケットの堅調な成長、企業業績の好調、大統領選挙を控えた減税政策などに支えられ、軟着陸する可能性が65%と推定される」とし、「来年1〜3月期の成長率は1〜2%にとどまるが、来年半ば以降は3〜4%に高まるだろう」と述べた。同氏は「ウォンの価値は継続的な海外資金の流入と堅調な輸出により来年も強含むだろう」とし、「短期的には1ドル=900ウォン台を割り込む可能性がある」と予想した。






