30日午前、ソウル市鍾路区の鍾路タワービルに入るSamsung Securities本社に対し、抜き打ちで押収捜索を実施した検察の捜査官らが証拠資料の入った箱を持って出てきている。/柳孝珍(リュ・ヒョジン)記者
検察が30日午前にSamsung Securitiesへの押収捜索を行ったのに続き、午後には果川にあるサムスンSDSのeデータセンターと水西に位置するSamsung Securitiesの電算センターも押収捜索に乗り出したことで、その火の粉がどこまで及ぶのかをめぐり、裏金疑惑に関連するサムスンの全系列会社が極度の緊張状態に陥っている。今後の捜査過程で、サムスン本館をはじめ、これまで裏金づくりや経営権承継疑惑の過程などに関連して取り上げられてきた系列会社も、いつ及ぶか分からない押収捜索をめぐり検察の動きに神経をとがらせている様子だ。
◇検察はなぜSamsung Securitiesを最初の対象にしたのか=検察は予想を破り、Samsung Securitiesを最初の押収捜索対象に選んだ。検察がSamsung Securitiesをサムスン系列会社の中で最初の押収捜索対象に定めたのは、グループ内の中核金融系列会社である点が考慮されたものとみられる。
金産分離の原則によりサムスンは銀行を保有していないが、代わりにサムスン生命・Samsung Securities・サムスン火災・Samsung Card・Samsung Futures Inc.・サムスン投信など「第2金融圏」の多様な金融系列会社を抱えている。検察はサムスンの系列会社の中で、Samsung Securitiesが各種口座を通じてグループ資金を合法的に運用しながら、グループ内の「裏金管理」において主要な役割を果たした金融系列会社だと判断した可能性が大きい。
サムスンは裏金疑惑に関連し、金勇喆(キム・ヨンチョル)弁護士の借名口座は会社とは無関係で、純粋な株式取引用口座や株式売却代金の管理口座などだと明らかにしたことがあるだけに、検察はサムスン側が株式取引を装って裏金をつくり管理してきたのかを把握するために押収捜索を実施した可能性もある。
◇追加の押収捜索はどこまで続くのか=検察の今回の押収捜索はまだ始まりに過ぎないという見方が支配的だ。Samsung Securitiesに関連する資料を確保するため、この日午後に直ちに追加の押収捜索に入ったこともそれを裏付ける。
金洙南(キム・スナム)特別捜査・監察本部次長検事は「午前に押収捜索したSamsung Securitiesの関連資料を確保するため、サムスンSDSのeデータセンターとSamsung Securitiesの電子センターに対して追加の押収捜索を行った」としつつ、「しかしサムスンSDSに対して押収捜索をしたわけではない」と述べた。
そうなると、検察が追加の押収捜索に乗り出す場合、次の対象がどこになるのかが関心事だ。
まず、金弁護士が記者会見やインタビューを通じて、海外取引を通じて裏金をつくったと暴露したサムスンSDI(旧サムスン電管)とSamsung C&Tが次の押収捜索の検討対象として有力に挙げられている。また「経営権承継疑惑」で言及されたサムスンエバーランド、「粉飾会計」に関連するSamsung Heavy Industries・サムスン航空なども追加の押収捜索対象だ。
しかし検察の刃が、金弁護士がサムスンの裏金が集まる秘密金庫があると明らかにしたサムスン太平路本館27階を直接狙うのかが何よりも関心を集めている。
サムスンが実際に裏金をつくって管理していたのかを確認するには、ここを押収捜索しなければならないというのが告発人側の主張だ。特にサムスンが証拠隠滅の観点から各所で資料を廃棄しているという主張も出ており、検察によるサムスン本館などへの追加の押収捜索は時間の問題だとの指摘が出ている。
一方、金次長検事は「他の系列会社の押収捜索はないのか」という質問に対し「そう断定するのは難しい」と述べ、今後他の系列会社への拡大の可能性を残した。






