2010-05-31

[社説/6月1日] 役割の変化を求められる中央銀行

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世界的な経済危機の克服のために中央銀行の役割が再定立されるべきだとの主張が提起され、関心を集めている。韓国銀行の創立60周年を記念して開かれている国際カンファレンスで、主要国の中央銀行総裁と参加者らは、金融危機の克服のためには国際協調とともに中央銀行の役割を再定立する必要があると強調した。金仲秀(キム・ジュンス)韓国銀行総裁は「新興市場国の金融不安の原因である急激な資本の流出入に対応するため、国際協調と協力が何よりも重要だ」とし、「中央銀行の役割の再定立の必要性が台頭している」と述べた。ベン・バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長も映像メッセージを通じ「金融危機の衝撃は先進国で発生したが、この衝撃が急速に伝播し、新興国では急激な資本流出の形で現れた」とし、「国際金融システムを強化し、適切な金融規制と金融機関の資本および流動性の適正性向上などのための国際協力の拡大が重要だ」と指摘した。

中央銀行の役割が「インフレファイター」という伝統的な業務に限られず、金融危機の予防、雇用など実体経済の支援へと拡大しているのは世界的な趨勢である。中央銀行が本来の任務である物価安定のほかに、金融市場およびマクロ経済の安定のためにも積極的な役割を果たすべきだということは、今回の世界金融危機を通じて改めて確認された。米国発の金融危機が起こると、主要20カ国(G20)は財政拡大および大胆な金利引き下げ、流動性供給の拡大など、政府と通貨当局の政策協調を強化し、経済危機を早期に克服した。

グローバル化に伴って国家間の資本と商品・技術の取引が増え、危機の伝染速度も速まり、中央銀行間の国際協調の必要性はさらに大きくなっている。金融危機以降、通貨政策、金融安定、国際資本移動など多くの分野にわたり、新たな政策手段の開発と役割分担が求められている。経済危機の再発防止と安定した成長のため、中央銀行もこれ以上、傍観者的な立場に立っていられなくなったのである。

韓国銀行も通貨価値と物価の安定という固有業務のほか、経済の安定成長のための力量を育てなければならない。特に小規模開放型というわが経済の特性を踏まえ、通貨スワップの拡大など国際協調を強化し、グローバル不均衡の是正および金融セーフティーネットの構築に積極的に乗り出すべきだ。不確実性が高まるグローバル環境の中で、わが経済が再び危機に陥らず成長を続けることに役立つ方向で、韓国銀行の役割が再定立されることを期待する。

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