人々はなぜワールドカップに熱狂するのだろうか。それはワールドカップが国力・人口・国土面積といった国ごとの条件を問わず、各国が「同一の条件」で優劣を競い、弱いチームが強いチームを破る「番狂わせ」がいつでも起こり得るからである。もし審判が一方的に国力の強い国に味方したり、国際サッカー連盟(FIFA)ランキングが上位の国が常に勝つのであれば、人々はワールドカップに熱狂しないだろう。
すべてのスポーツの魅力は「ルールの公正性」と「結果の不確実性」にある。だから時折、審判の偏った判定や決定的な誤審によって自国の選手が被害を受けると、国民全体が自分が受けたかのように憤慨するのである。
サッカー競技場と同じくらい「ルールの公正性」が強調されなければならない場が資本市場である。
市場参加者が金融投資商品の売買などを通じて利益を追求したり、リスクを移転・配分する資本市場は、公正で信頼される場であってこそ機能を果たすことができる。
取引所が公共機関に指定されてから1年半が過ぎた。公共機関指定は取引所に多くの変化をもたらしたが、このうち重要な変化の一つが、顧客のためのサービス提供機関への変革ではないかと思う。
取引所は最近、市場監視委員会の代表的な規制部門である監理業務に対顧客サービスを取り入れ、監理の先進化・科学化の水準を高めようと「監理品質およびサービス向上のための監理業務総合改善方案」を策定した。
従来の不公正取引の事後摘発という業務遂行方式を改善した予防中心の監理サービス強化、監理業務に情報技術(IT)などの新技術を活用する監理遂行方式の先進化・科学化、監理品質に対する被監理会員の意見収集窓口の新設などが主な内容である。
特に、監理関連の各種資料のオンライン提出が可能な取引所と会員会社間のホットライン構築、監理現場で会員会社の違反行為をグラフィックツールで再現する移動式監理分析システム(PMASS)の開発、略式制裁金の業務処理手続きの簡素化など、需要者中心の監理方式改善は、会員の負担を相当部分緩和してくれると期待している。
取引所市場監視委員会は、資本市場の審判として市場の健全性を損なう行為には厳重な制裁を加えつつ、業務のやり方においては奉仕する心で、ワールドカップの試合がサッカーファンの愛を受けるように、資本市場に対する会員・投資家の信頼と愛を受けられるよう、変化と革新のための努力を尽くしていく。






