ポジティブ心理資本とは「個々人が持つ発展追求の肯定的な心理状態」を意味する。著者は「企業の最も価値ある資源は人的資源である」という前提に立ち、競争力ある人的資本の育成のための「ポジティブ心理資本」を説明する。
かつての組織や組織員、リーダーに関する研究は「何が問題なのか」あるいは「なぜ成功しないのか」といった、主に否定的な側面から行われてきた。また企業自身も、最も競争力ある資産である人的資本の思考力と業務への集中力を軽視した結果、革新と生産性が著しく低下する「自発性の危機」という現象を示している。しかし過去にいかなる組織も、自発的で力量ある労働力なしに成功したことはない。結局、成功を維持するには、繊細で知恵ある管理プロセスを伴った人への投資が不可欠である。本書はこうした分野のノウハウを説明する。
著者は自己効力感・楽観主義・希望・復元力の4つの要素を提示する。ポジティブ心理資本は、挑戦的な課業を成功させるのに必要な自信(自己効力感)を培い、現在と未来の成功に楽観的であり(楽観主義)、目標に向かって耐え、必要な瞬間には目標の経路を再設定(希望)できるようにする。また何らかの問題や逆境に直面したとき、そこから抜け出して元の状態に戻ったり、それ以上の状態へ発展していく(復元力)、より具体的で現実的な解答を提供するという。
ポジティブ心理資本は感化のリーダーシップでもある。著者はポジティブ心理資本を「組織内で人材の創造性を発掘するだけでなく、人的資源の内的な受容力を高め、人間および社会を発展させ資本化できる革新的な方法を見いだすこと」と定義する。またポジティブ心理資本が及ぼす影響を、数値と具体的事例を通じて図式化・計量化しようと試みた。2万ウォン。






