HYUNDAI CARD CO., LTD.の汝矣島社屋。社員が愛用するカジュアルレストランの壁の一面に「嘆きの壁」と呼ばれるものがある。60個の小さなLCDモニターに、休むことのないキーボード音とともに鮮明なテキストが流れる。「カード使用期間が28日までなのに、時々通知もなく勝手に27日に変わって混乱します。事前に知らせてください」「なぜ正確でない情報でカード発給を誘導するのですか。企業倫理に疑いを持ちます」。各地から受け付けた顧客の不満や苦情、時には激しい罵倒も遠慮なく表示される。CS(Customer Solution)専門部署だけが扱っていた顧客不満を対外的に公開し、顧客接点にいない社員までもが現場の雰囲気を間接的に経験し、常に顧客の声に耳を傾けよという意図が込められた空間だ。
鄭泰永HYUNDAI CARD CO., LTD.社長は、ニューヨーク旅行中にニューヨーク・タイムズ本社の記事提供用モニターから着想を得た。当時、現場のモニターにはリアルタイムで記事が上がっていたが、この場面を見た鄭社長は、モニターにニュースの代わりに顧客の声を載せればよいと考えるに至った。汝矣島社屋に「嘆きの壁」が設けられたきっかけである。鄭社長のニューヨーク旅行もまた一般的な旅行とは違う。現代カードには「インサイト・トリップ(Insight Trip)」というものがある。出張報告書や業務との関連性なしに定期的に海外旅行に出かけ、その地の先進事例を体験して革新的な着想を得るものだ。
HYUNDAI CARD CO., LTD.が独特な企業文化を公開した。社内の社員向けのコミュニケーションブックを一般読者向けに新たにまとめたものだ。「嘆きの壁」誕生の物語から、国内初のVVIPカードが作られるまでの裏話、世界最高峰のスポーツスターとアーティストを招いたスーパーマッチとスーパーコンサートで差別化したマーケティングを見せた現代カード独自の経営戦略などが紹介される。国内カード業界2位に躍進した現代カードならの「プライド」を垣間見ることができる。1万3000ウォン。






