国家財政に大きな穴が開いた。韓国企画財政部が30日発表した今年上半期の財政収支(基金を除く管理対象収支ベース)赤字は46兆2,000億ウォンに達した。2008年の金融危機時にもなかった最悪の赤字幅だ。財政赤字が必ずしも悪いとは言えないが、規模が大きすぎる。景気不振で税金が思うように集まらないにもかかわらず、支出は福祉公約の履行のために増えたことが決定的だ。
上半期の赤字規模が法人税収1年分に匹敵するほどであれば、下半期にいくら国家財政をやりくりしても大規模な赤字を避ける道はない。政府は5月に17兆ウォン規模の補正予算を編成する際、今年の財政赤字規模を23兆ウォンと予測した。それも成長率が下半期に3%後半に達し、税収が目標通り集まるという前提のうえでだ。もう少し見守る必要はあるが、状況は正反対に流れている。それにもかかわらず政府は悠長なことを言っている。最悪の財政赤字は今年上半期に財政執行の速度を高めたせいだと言い逃れているのだから。財政枯渇の主犯の一つである福祉公約の修正はできないという言葉を繰り返すばかりだ。
何より懸念されるのは、年末に財政の崖に直面しかねない点だ。支出が決まっている状況で赤字が膨らめば、特段の対策なしには耐えられない。かといって歳入不足分を埋めるために2次補正予算を編成することは、国民感情上、容易に選べない。結局は財政執行の速度を落とすことになるが、これは景気刺激に逆行する副作用を生む。一言で言えば財政政策がジレンマに陥った形だ。
問題はここで終わらない。財政の崖を避けるために年間5兆~6兆ウォンという予算不用分を使い切ってしまえば、来年に使う財政の余裕資金が底をつく。来年も景気が回復しなければ、結局、上半期の財政早期執行に続き下半期の補正予算編成という悪循環が繰り返されるしかない。2008年から6年連続で財政赤字を記録した理由もここにある。
政府は近く確定する国家財政運用計画(2013~2017)を通じて財政健全性の補強装置を設けるという。135兆ウォン規模の公約の泥沼から抜け出せなければ、健全財政をいくら叫んでも元の木阿弥だ。公約の再設計という決断を下さなければ、国庫が空になるのは時間の問題だ。






