脂肪幹細胞・血小板豊富血漿(PRP)軟骨再生術と医療用靴のインソールを併用し、膝・足・脚のアライメント(整列、alignment)を矯正する方法が、膝の変性関節炎の治療に効果的であるとの研究結果が出た。
ソウル・清潭洞のステムス幹細胞クリニックが、変性関節炎と診断された60~80歳の患者100人を脂肪幹細胞・PRP軟骨再生術の単独治療群と、軟骨再生・インソール併用治療群に分けて比較分析した結果、併用治療群は膝の痛みが80~90%減少したことが分かった。単独治療群の場合、回復率は60~70%で、併用治療群より20%p程度低かった。
「骨関節炎」と呼ばれる膝の変性関節炎は、老化、頻繁な外傷、過度な運動、関節内視鏡による軟骨切除手術などにより、骨の関節面を包んでいる軟骨が摩耗して痛みが現れる疾患である。関節軟骨が再生能力を失って摩耗し、骨が露出した状態で炎症が生じると痛みが誘発される。
膝の変性関節炎では軟骨が損傷し、膝関節周囲の筋肉と靭帯が弱くなって関節自体が曲がる。このため足のアーチは落ち込み、足首と膝の関節はO脚に変形する。O脚になると膝・脚・足首の整列状態が変形し、膝関節の内側軟骨が大きく摩耗する。
これまで膝関節炎の治療は、鎮痛・消炎剤を用いた薬物治療、理学療法、関節内視鏡・人工関節手術などに分けられてきた。このうち薬物治療や理学療法は痛みを軽減させる補助的な治療法にすぎない。関節内視鏡手術は炎症部位を除去するものの、軟骨を多く切除した場合に症状が悪化する副作用があった。人工関節手術は患者の負担が大きく、手術後に副作用が発生し得る点が欠点である。
最近人気を得ている幹細胞軟骨再生術は根本的な原因を治療できるが、痛みの緩和効果は約60%にとどまる。軟骨が再生されただけで、膝、脚、足首などの不整合状態は治療されていないためである。
パク・ジェウ ソウル・清潭洞ステムス幹細胞クリニック院長は「変性関節炎は関節周囲のすべての組織が退化するため、軟骨再生治療だけでは痛みを100%緩和させることはできない」とし、「軟骨再生とともに膝・足・脚のアライメントを矯正してこそ治療効果がより高まる」と説明した。
同クリニックは脂肪幹細胞・PRP軟骨再生治療剤を開発して国内特許を取得し、米国特許も出願中である。






