ドイツは世界1位の製造企業数が1300社に達する。そうした力を土台に2011年以降、経常収支黒字規模で世界1位を維持している。
それでもドイツは最近、情報通信技術(ICT)と製造業の結合による第4次産業革命プロジェクトを始めた。中国など新興市場の追い上げを振り切るため、製造業の競争力をさらに高めようという意志からだ。
製造業大国ドイツの技術愛は格別だ。韓国では衰退産業のように見なされる製造業部門で、ドイツは欧州最高の研究開発(R&D)投資により成長を持続している。とりわけ技術開発が商品化につながるようにし、リスクを下げて成果を高めた。ドイツ製造業の主力品目である自動車・機械など主要5産業のR&D規模は投資費用全体の70%に達する。昨年末に欧州委員会(EC)が発刊した「産業別R&D投資報告書」を見ると、昨年、自動車業界で最も多くのR&D投資を執行した企業はドイツのフォルクスワーゲンで、実に13兆6000億ウォンをR&Dに使った。韓国自動車業界1位、世界5位(販売台数基準)の現代・起亜自動車の投資額(2兆2000億ウォン)の6倍を超える。
R&Dのための産学研の協力も活発だ。ドイツは主要地域に技術ハブを構築し、企業と研究所・大学を結びつけてR&D成果を商品革新に活用できるよう支援している。ドイツの革新企業比率が83%に達したのも、こうした背景があるためだ。大学が直接予算を支援し事業化に参加し、その過程に参加した学生は全員が当該企業に就職できる。大卒者より技術者を重視するドイツの風土は技術人材の育成につながった。ドイツでは中高生の60%が学校と現場を結合した形態の職業教育を通じて専門技術を習得している。自然に技術競争力が強化されざるを得ない「構造」を備えたわけだ。
もちろん韓国も大学と研究所・企業の連携を強化している。李明博政権当時にはドイツの事例を模倣してマイスター高校を設立したりもした。しかし産学研を大企業の支援事業のように見なす風土が依然として残っている。ソウルのある工科大学の関係者は「大学の予算や施設が脆弱で、源泉技術よりも手間のかかる技術の開発に参加している」と述べた。
世界1位のドイツもこれに満足していない。中国の追い上げに危機感を抱いている。中国は世界で最も速く情報通信技術の発展を進め、ドイツの最大の競争相手として台頭しているためだ。ドイツはこれに伴い、連邦政府レベルで第4世代産業生産(Industrie 4.0)を推進している。製造設備に情報通信技術を融合するスマート工場を実現するためだ。ドイツは国内だけでなく、全世界の次世代製造業技術の標準をドイツが主導するという目標まで掲げた。特定企業だけの技術ではなく、海外に速く伝播させるため開放が原則だ。これに伴い、OSとして100余カ国で活用されるリナックスを採用するかどうかを検討している。企業ではスマート工場で使うアプリケーションを開発するため、1500人以上の開発者と数百万人の利用者が参加している。上位の大企業だけの革新にならないよう、中小企業と専門知識を共有し技術を移転する計画だ。






