北朝鮮が8カ月近く抑留中の韓国人宣教師・金貞郁(キム・ジョンウク)氏に無期労働教化刑を宣告したと、朝鮮中央通信が31日伝えた。
中央通信は、「反共和国敵対行為」を敢行するため不法に入北した金氏に対する裁判が前日、各階層の群衆が参加するなかで開かれたとし、「裁判では被訴者・金貞郁に無期労働教化刑を言い渡した」と明らかにした。
北朝鮮の労働教化刑は、炭鉱などの周辺に設置された労働教化所(一般刑事犯専用の刑務所)に収容され、強度の高い労働を行う身体刑である。
裁判では、北朝鮮刑法の国家転覆陰謀罪、スパイ罪、反国家宣伝・扇動罪、非法(不法)国境出入罪に該当する犯罪事実を確定した起訴状が提出され、審理が行われた。
金氏は審理で、平壌に「地下教会」をつくろうと入北した事実など自らの罪を認め、宗教書籍などの証拠物も提示された。
裁判で検事側は金氏に死刑を宣告すべきだと主張したが、弁護人側は金氏が罪を悔い謝罪した点などを考慮し、死刑ではない他の刑罰を宣告すべきだと主張した。
先に金氏は2月末に平壌で行われた記者会見で、自分が昨年10月8日に北朝鮮で逮捕され、「反国家犯罪」の疑いを謝罪するとして北朝鮮当局に釈放を訴えた。彼は北朝鮮に抑留される前まで数年間、中国・丹東で麺工場を運営しながら、丹東を行き来する北朝鮮住民を対象に宣教活動を行ってきたとされる。
韓国政府はこれまで北朝鮮に数回にわたり金氏の釈放を求めたが、北朝鮮は応じなかった。
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