李明煥(イ・ミョンファン)が豪快なドライバーショットを放っている。昨シーズンはシード決定戦に回される危機に陥りながら逆転を果たした李明煥は、今季も終盤のドラマに向けた最初のボタンをうまくかけた。/写真提供=KLPGA プロ選手であれば大会出場は常に歓迎だ。しかし、どんな手を使っても行きたくない大会もある。まさに「悪夢」「地獄」といった形容がつくシード決定戦である。
韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーのシード決定戦は、11月11〜14日(予選)と18〜21日(本戦)に全羅南道の務安CCで開かれる。翌シーズンの出場権をめぐり、壮絶な死闘が繰り広げられる場だ。31日にレイクヒルズ龍仁CCで開幕したSeoul Economic Dailyレディースクラシックでは、シード決定戦を避けるための賞金ランキング中位圏選手の競争が激しく展開されている。今大会までの成績を基準に、シーズン賞金ランキング1〜50位の選手のみが翌シーズンの出場権を確保できるからだ。賞金ランキング51〜70位の選手は予選を免除されるが、70位以下は予選からいばらの道を歩まねばならない。シード決定戦で50位以内に入れなければ、来季は2部ツアーに落ちる。
この日、中位圏の選手の中では李明煥(24・現代ハイスコ)が断然際立った。2011年にKLPGAツアーにデビューした李明煥は「生存の女王」だ。昨シーズン、賞金ランキング56位で崖に立っていた李明煥は、最終戦の一つ前の大会で3位に入り、賞金ランキングを40位圏まで引き上げる「逆転ドラマ」を書いた。シーズン終了時の李明煥の賞金ランキングは42位(8600万ウォン)。安全にシードを維持した。3大会連続の予選落ちでシード決定戦行きが有力に見えたが、冷たい風が吹くと、何事もなかったかのように力を出した。そんな李明煥を見て、ある同僚は「優勝者もうらやましくない。あなたが一番うらやましい」と語った。今季も今大会前までの李明煥の賞金ランキングは69位(4200万ウォン)。だがこの日、李明煥はバーディー3個、ボギー1個の2アンダーパーで上位圏に名を連ね、生存の可能性を高めた。
李明煥は「シーズン終了まで残る2大会は60人しか出られない大会なので、今大会が事実上最後のチャンスだ。5位以内に入れなければ次の大会には出場すらできない」と話した。彼は「人は追い詰められると、なかった集中力も生まれる」と、並外れた生存本能を説明した。だが、精神的に自らを崖に立たせる必要はないと李明煥は付け加えた。「一方では『シード決定戦に行くなら行けばいい、行ってうまくやればいい』と考えるほうです。今年でなくても来年もあるという気持ちで、力を抜いてプレーするんです」。李明煥はデビュー後、毎シーズン、シード決定戦を避けてきた。シード決定戦への恐怖は聞いてよく知っている。「それでもできれば行きたくないですね。緊張も相当で、天気まで寒くて震えながら打つそうです」
李明煥はホールインワンとも縁が深い選手だ。デビュー初年度にホールインワンで1億8000万ウォンの輸入車を副賞として受け取るなど、4年目までにホールインワンだけで3度記録した。この日、起亜自動車K9がかかった17番ホール(パー3)でもティーショットがカップをなめて出て、ギャラリーの歓声を呼んだ。このホールで李明煥はバーディーを奪った。まだ初勝利を挙げていない李明煥は「優勝も天が与えるものだと思う。シードを守り続け、努力しながら待っていれば、いつかは訪れるはずだ」と力を込めて語った。






