2016-01-31 | 조상인

[発言台] 全作品目録を作り美術品の偽作論争を防ぐべき

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相次ぐ美術品の偽作論争で、最近の国内美術界は騒然としている。真偽をめぐる論争は美術人の立場からすれば実に残念なことである。欧州や米国では早くからこうした事態を防ぐため「全作図録(カタログ・レゾネ)」というものを刊行してきた。全作図録は生涯・展示歴・所蔵歴・資料目録など、一人の作家のすべての作品の内訳を収めており、当該作家の研究に不可欠な冊子と認識されている。国際美術研究財団(IFAR)の分析によると、世界で3,701巻が出版され、現在も326巻が制作中である。

われわれの現状はどうか。「雲甫金基昶全作図録(1994)」と「張旭鎮全作図録(2001)」のわずか2巻だけである。鑑定の基盤としての基礎研究をおろそかにしてきたことを如実に示している。振り返ってみれば、現在の偽作問題には美術界の責任もないとは言えない。基礎研究への投資を後回しにし、営利追求にばかり執着した結果、このような混乱を招いた。

ただ一部では、こうした全作図録の刊行事業を政府が実施するのは適切でないという主張もある。先進国の例に見られるように、研究機関や団体が主導できればどれほど良いだろうか。レンブラント専門家のエルンスト・ファン・デ・ウェテリング、セザンヌ専門家のジョン・リウォルドが生涯を全作図録の制作に捧げ、国際的にも権威ある全作図録を刊行してきたのに比べ、不幸にもわが美術界は名だたる作家でさえ財団がなかったり経済的な困難のために自力で研究事業に着手する余力がない状況である。

企業の後援を期待することもできるだろうが、誰が見栄えもしないこの事業に進んで乗り出すだろうか。レンブラント・リサーチ・プロジェクト(RRP)の全作図録の場合、数十年にわたりオランダ政府の財政支援があり、ゲルハルト・リヒター・アーカイブの場合も国家が財源を負担した事例を考えれば、政府支援は疑問を抱くほど異例なものではない。過度な懸念に閉じこもっては何もできない。全作図録の特性上、時間がかかっても政府が忍耐心を持って着実に事業を推進することが重要だと考える。

美術品の偽作に対処するより先進的な方式は、それを事前に防ぐことができる堅固な基盤を構築することである。健全な美術の生態系のために知恵を集めることが必要な時点である。

徐成録 韓国美術品鑑定協会長

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