職権乱用・公職選挙法違反などの容疑で起訴された李在明京畿道知事の「実兄の強制入院を図った」疑惑に関する審理で、李知事の兄の精神疾患の有無をめぐり検察と李知事側の激しい真相攻防が繰り広げられた。
28日、水原地方法院城南支院第1刑事部(崔昌勲部長判事)の審理で開かれた第6回公判では、最大の関心事である「実兄の強制入院を図った」事件の初の証人尋問が行われ、実兄の精神疾患の有無をめぐって検察と李知事側の証人が食い違う供述を示し、注目を集めた。
検察側は、李知事が2012年に精神疾患のない兄の強制入院を図ったと主張したが、李知事側は精神疾患があったことの証明に注力した。
李知事側は「実兄は2002年に精神科専門医と会い、非公式の診断を受けたうえで躁症の薬を処方された事実を自らのSNSへの書き込みで認めており、2012年10月の検察の調べでも同じ供述をしている」として、2012年に起きた今回の事件以前から実兄が精神疾患を抱えていたと主張した。
これに関連し、検察が証人として呼んだ当該の精神科専門医は「李知事の実兄に躁症の薬を処方した事実はない」とし、「2014年になって実兄の妻を診療する中で実兄の症状を聞いたが、実兄に直接会ったことはない」と供述した。
一方、李知事の弁護人側は、当時城南で活動していた某言論人を呼んで尋問した。
李知事側の証人であるこの人物は「2012年に李知事の実兄が電話で『精神科の医師が薬を半月分くれたので飲んでいる』と話した」とし、「実兄が暴言を吐き、支離滅裂だったので精神的疾患があると考えた」と述べた。当該の言論人は、当時の電話の内容を録音したテープも保管していると主張した。
李知事の実兄がSNSで、この日証人として出廷した精神科専門医を紹介してくれた知人だと明らかにした家庭医学科専門医も証人として召喚されたが、不出席の届出書を提出し法廷には現れなかった。
2012年の事件当時、城南市庁の公務員2人が検察側の証人として出廷し、李知事の実兄が悪質な民願人だとする陳述書を書いた事実について証言したが、作成を指示した人物や供述の経緯については「記憶にない」と証言した。第7回公判は来月4日午前10時に開かれる予定である。
一方、李知事は法院に出廷する際、取材陣の質問に「兄が精神疾患で治療を受けたことは明白な事実であり、それをめぐって争いが繰り広げられるのは残念だ」と述べた。続けて「兄は過去に母を暴行し、家に火をつけると脅した件で検察の捜査を受けたことがあり、その際に兄が躁症の薬を受け取って服用したことを認めており、これは検察の捜査記録に残っている」と付け加えた。






