2020-04-30 | 윤경환 기자

[後追い政治]姿を消した北の金与正氏、「南のスター」から「外国メディアのスター」へ出世

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板門店首脳会談が行われた2018年4月27日。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は首脳会談に先立ち、板門店「平和の家」で開かれた金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との歓談で、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長を指し「南側では大変なスターになった」と持ち上げた。金与正が同年2月の平昌冬季五輪の際に金正恩の特使として訪韓し、韓国国内の世論の関心を大きく集めた事実になぞらえた表現だった。この発言で場内には大きな笑いが起こり、金与正の顔は赤く染まった。

有力外国メディア「金与正は昇る星」

それから正確に2年が過ぎた2020年4月。金与正は金正恩の消息不明により、いつの間にか全世界の注目を集める北朝鮮の次期指導者候補の「本命」となった。北朝鮮体制が世界で占める地位を考えれば、金正恩に続いて金与正までが分不相応な注目を集めている格好だ。2年前には「南側のスター」と持ち上げた文大統領も、顔を赤らめた金与正本人も、今のような状況は予想していなかっただろう。

英フィナンシャル・タイムズ(FT)は27日、北朝鮮の権力承継の可能性を分析し、金与正を「Rising star(昇る星)」と表現した。同紙は、金与正が父である金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の寵愛を受け、10代の頃から北朝鮮の宣伝扇動の大家である金基南(キム・ギナム)から権力に向けた訓練を受けたと紹介した。

金正恩の消息不明が長引くなか、最近、金与正に関心を注ぐ海外メディアは一つ二つではない。米ウォール・ストリート・ジャーナルは29日、次の北朝鮮の統治者が金一族から出ることには疑問の余地がないとし、そのなかでも金与正を最も大きく取り上げた。米タイム誌も27日、「金正恩の後を継ぐ後継者として金与正がスポットライトを浴びている」と報じた。タイム誌は金与正を「金正恩が最も信頼する人物の一人」とし、金与正が2018年の平昌冬季五輪や南北・米朝首脳会談で活躍し、国際的な注目を集めたと説明した。

英BBCは28日、金正恩が姿を消した場合に権力を掌握する可能性のある「金一族」3人を紹介し、金与正を筆頭に挙げた。金与正を最も大きく報じたBBCは、残る2人として金正恩の実兄である金正哲(キム・ジョンチョル)と叔父の金平一(キム・ピョンイル)を挙げた。

日本の読売新聞は22日、早くから「金正恩が死亡などを理由に統治できなくなった場合、『権限をすべて金与正に集中する』という内部決定を北朝鮮が昨年末に下した」と報じていた。続いて英ガーディアン、米ブルームバーグ通信、ニューズウィーク、ニューヨーク・ポストなども、緊急事態の際には金与正を最有力の後継者として扱った。

国会立法調査処「金正恩が復帰しても後継者指名の可能性」

これに加え、29日に国会立法調査処が出した「北朝鮮の党政治局会議と最高人民会議第14期第3回会議の分析と示唆点」という報告書も国民の耳目を捉えた。

同報告書は「金委員長が国家的危機を克服するため、金与正の地位と役割を『党中央(後継者)』の役割まで拡大し、『白頭の血統』の統治権を強化する可能性がある」とし、「2020年の金与正の活動は事実上、党の唯一指導体制を担った『党中央』の役割だった」と診断した。続けて「これは組織指導部第1副部長の役割だけでなく、今後、白頭の血統の公式後継者としての地位と役割に拡大し得る可能性を予告したものだ」と付け加えた。金与正が単に「金正恩の妹であり秘書」という水準ではなく、公式後継者の水準へ役割を本格的に拡大し得るという観測だった。

何よりも立法調査処の報告書は、金正恩が指導者としての業務に復帰したとしても後継者指名の手続きを進め得ることを示唆し、注目を集めた。立法調査処は「政治局候補委員にとどまっている金与正の地位と役割を考えると、(後継者指名の過程が)金委員長の復帰後すぐに行われるよりは、もう一度公式の手続きが必要になるだろう」と展望した。これは「北朝鮮に特異な動向はない」という政府の立場とはやや相反する分析だった。

金与正は3月、突如自らの名義で青瓦台に対し悪態に近い談話を直接発表し、世間を驚かせた。続いて金正恩が姿を消す1日前の4月11日には政治局候補委員に復帰し、名実相伴う権力ナンバー2と評価された。

本人も消息不明中…権力掌握の可能性は未知数

金与正が実際に金正恩の後継者に指名されれば、これは史上初の出来事となる見通しだ。現職の最高指導者がわずか30代で、直系卑属でもない兄弟を後継構図として公式に議論したことは、これまで一度もない。しかも1988年生まれの金与正は、ようやく32歳になった「女性」である。金日成(キム・イルソン)や金正日の場合、60代半ばを過ぎてから後継構図を論じ始めた。

少なからぬ外国メディアも、金与正の権力掌握の可能性については半信半疑の雰囲気だ。タイム誌は金平一など他の競争相手の役割に注目する意見を報じ、フィナンシャル・タイムズは「政権を握った場合、集団統治となる可能性が大きい」と展望した。BBCも「家父長的な国で、女性である金与正が最高の地位を占めて軍を運営することは想像しにくい」との評価を下した。ただ同メディアは、金正哲と金平一についても「権力に関心がない」「平壌のエリート政治で主要人物になる可能性はほとんどない」との分析を示した。

太永浩(テ・ヨンホ)未来統合党の当選者は27日夜、自身のフェイスブックに載せた文章を通じ「これまで北朝鮮の権力移動は先代の整理による『トップダウン型の垂直移動』であり、北朝鮮の党理論も世襲に基づく『代を継いで革命偉業を継承する』という理論が作用してきた」とし、「もし金与正に権力が移譲されれば北朝鮮史上初の『水平移動』だが、北朝鮮の党政策や体制は『水平移動』に理論的に備えられていない状況だ」と指摘した。そのうえで「金与正は30代で北朝鮮の指導部は60〜70代だが、金与正が長く続けられるかは疑問だ」とし、金平一を体制変化の変数となる人物として挙げた。

ただ、こうした数々の議論で一つ見過ごされている点は、当の金与正もまた12日の西部戦線の軍事視察で金正恩とともに姿を見せて以降、今まで姿を消した状態だという点だ。兄の消息不明に同行しているのか、水面下で特別な役割を果たしているのか、兄と後継構図について議論しているのか、あるいは彼女の身辺にも異常が生じたのではないか、すべての疑問はまだベールに包まれた状態である。 /ユン・ギョンファン記者 ykh22@sedaily.com

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